まぶたのたるみはなぜ生じるかご存じですか?この記事では60代の多くの方々が悩むまぶたのたるみに焦点を当て、考えられる原因をまとめました。
あわせてまぶたのたるみを放置することによって起こり得る、よくない影響もいくつか解説。今日からできるたるみ対策やセルフケアの手順も詳しく紹介します。
※なお本記事は、弊社から監修者に依頼し、いただいたコメントを編集して掲載しています。
【監修者プロフィール】
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湯浅道子/エステサロンに8年勤務後、美容の資格を取得し、美容家×ライターとして活躍。 10代の思春期ケアから50代更年期以降のさまざまな肌悩みをサポートする情報を発信中。スキンケアコラム、ブログ記事、メルマガ、美容医療、広告関連など幅広い分野の美容に携わっている。生活習慣、スキンケアを通して、人生100年時代を生きるため、自分自身を好きになれるビューティーライフを実践。【保有資格】コスメコンシェルジュ、化粧品検定1級、2級、薬機法管理者、コスメ薬機法管理者、景表法検定1級
【目次】
60代に目立つまぶたのたるみとは?

一般的によくいう「まぶたのたるみ」とは、まぶたの皮膚が垂れ下がっている状態をさします。
上瞼がたるむと、眼球にまぶたの皮膚がかぶさって視野が狭くなったり、眠そうな見た目の印象になったりすることも。下瞼がたるんだ場合は目の下の脂肪が膨らんでいるように見えたり、シワや影ができたりして実年齢より老けて見られる要因になります。
60代のまぶたのたるみや重く感じる主な原因

年齢を重ねるにつれてまぶたのたるみや重さが気になってくる原因は、いったいなんなのでしょうか。考えられる理由をいくつか解説します。
まぶたの筋肉・腱膜の衰え
加齢によってまぶたの筋肉が衰えるとまぶたにたるみが生じやすくなります。また、まぶたの筋肉を支える腱膜が加齢によって薄くなったり、伸びたりすることもたるみの原因です。
人が歳を取ると筋肉を構成する筋繊維の数が減っていき、筋力が低下していくといわれています。
加齢による筋力低下は抗えない現象です。年齢を重ねるにつれてまぶたのたるみが起こるのは、自然なことだといえるのかもしれません。
皮膚の弾力低下
人の皮膚組織には、肌に弾力やハリをもたらす成分であるコラーゲンやヒアルロン酸、エラスチンなどが含まれています。
これらは体内で生成される美容成分ですが、その量は加齢にともなって少しずつ減少していきます。結果、若い頃のような弾力のある肌の保てなくなり、たるみを生じさせてしまうのです。
骨格の変化
年を取ると少しずつ骨が痩せていくことをご存じですか?特に女性は、50歳頃で閉経を迎えてから骨密度がどんどん下がっていくといわれています。
骨が痩せるとは、それまで骨に支えられていた皮膚の土台が小さくなってしまうということです。
その結果、頬がたるんだりフェイスラインの印象が変わったり、まぶたのたるみが引き起こされることもあります。
まぶたへの刺激・長年の癖
まぶたの皮膚の厚さは、ほかの場所に比べて約1/3程度しかありません。そのためまぶたは体の中で特に刺激に弱い部位だといえます。
まぶたのたるみの原因になる刺激のひとつが、目をこする癖です。ほかにもアイメイクをするときに強くこする、目元の皮膚を引っ張るといった仕草や、コンタクトレンズを目に出し入れするときの動作も刺激になります。
これらの動作が長年の癖や習慣になっている場合、まぶたの皮膚には少しずつ着実にダメージが蓄積していきます。結果、60代になった頃にまぶたのたるみが気になるようになることもあるのです。
紫外線ダメージ
空から降り注ぐ紫外線もまぶたのたるみの原因になります。紫外線は、前述したコラーゲンやエラスチンを変性させる作用を持っているのにくわえ、これらを生成する細胞にもダメージを与える厄介者です。
近年はあちこちで紫外線対策について見聞きする機会が増えています。紫外線の量が特に増える春から晩夏までの期間にUVケアを徹底する方が多いのはもちろん、中には1年中対策を欠かさない人もいるほどです。
しかし、この「紫外線=肌へ大ダメージを与える」というイメージが広がったのは数十年以内の話で、それまでは特に気にせず日焼けをしていた人もたくさんいました。
若い頃に気にせず浴びた紫外線のダメージが、年を取ってまぶたのたるみとして現れるケースもあります。
まぶたのたるみを放置するとどうなる?

まぶたのたるみは私生活にさまざまな影響を及ぼします。「視界が狭くなるだけでは?」と思う方が多いかもしれませんが、事態は深刻です。
まず、まぶたのたるみが原因でおでこにシワができてしまうことがあります。これは表情の癖からくるもの。まぶたのたるみによって視界が悪く感じるとき、まぶたの力だけでなく眉毛やおでこに力を入れて目を開こうとするとおでこにシワが寄るはずです。
この動作を1、2回する程度ではシワは刻まれませんが、毎日何度も、何年も続けていればおでこには消えない横ジワが深く刻まれてしまうでしょう。
眉毛やおでこに力を入れる動作をすると、首や肩にも余計な力がかかります。これにより頭痛や肩こりに悩まされる人も多いです。
そもそも視界が狭くなっているのもよくありません。周囲がよく見えないため体をぶつけたり、つまずいたり、転倒して怪我をする可能性もあります。
また、老けて見えるのを気にして人に会うのを避けたり、外出する頻度を減らしたりしてしまうのも考えもの。「たかがまぶたのたるみ」と侮らず、適切なケアをしてたるみ対策をしましょう。
60代のまぶたのたるみ対策と改善ポイント

まぶたのたるみ対策として、できることはたくさんあります。ここでは今日から始められる簡単な対策をいくつかまとめました。
まぶたの体操・ストレッチ
まぶたの筋肉の衰えは、動かすことで改善する可能性があります。テレビを見ている時間や入浴中、リラックスタイムなどにできる簡単な体操はこちらです。
■上瞼を鍛える体操
- 目を自然に閉じて2秒キープしてから、2回まばたきをします。
- 上瞼に力を入れるように意識しながら、目をギュッと閉じてください。
- 「2回まばたき、1回ギュッ」を1セットとし、5回繰り返します。
※1~3の体操を1日5セット行うのが目標です。
■下瞼を鍛える体操
- 目を開き、上瞼を人差し指で軽くおさえましょう。
- 眩しいときにするように目を細めます。このとき、下瞼を持ち上げるように力をいれるのがポイントです。
- 「力を緩める、再度細める」を1セットとし、15回繰り返します。
※慣れてきたら上瞼をおさえず、下瞼だけ動かして目を細めることを目指しましょう!
耳のマッサージ
目のまわりの筋肉は、耳とつながっています。まぶたのたるみの原因が目元のむくみによるものであれば、耳をマッサージして目元の血行を促進しましょう。手順はこちらです。
- 両手で頭を抱えるようにし、親指を耳の穴に、それ以外の指は頭を軽く掴むように添えておきます。
- ゆっくり息を吐きながら、耳が真上へ持ち上がるように親指を引き上げましょう。10秒キープして力を緩めます。
- 同じ要領で耳をいろいろな方向へ引っ張ります。斜め後ろ、真後ろ、真下、前方へそれぞれ10秒ずつ、親指の角度を変えながら耳を動かして完了です。
温めて目元の血行を促進する
目元の筋肉が緊張していると、血流が滞ってむくみやすくなります。むくみを和らげるには温めるのも効果的です。
目が疲れたな、目のまわりの筋肉がこっているなと感じたときは、蒸しタオルを乗せてしばらくゆっくりしてみてください。
目元が温まると体も心もホッとするもの。休憩時間や家事の合間に、蒸しタオルで目元の血行を促すことを習慣にしてみてくださいね。
生活習慣や癖の見直し
まぶたのたるみを引き起こす可能性のある生活習慣や癖をやめることも重要です。
・目をこする癖、触る癖をやめる
・コンタクトからメガネに変える
・アイメイクのやり方を見直す
・塩分が多い食べ物やアルコールなど、むくみを引き起こす飲食物を控える
など、これらの心がけでたるみが悪化するのを抑えられる可能性もあります。長年の習慣や癖はなかなか直りにくいですが、まずは意識するところから始めてみましょう。
保湿を重視したスキンケア
毎日のスキンケアは保湿を重視して行いましょう。乾燥もたるみを悪化させる大きな原因のひとつです。
というのも、肌が乾燥すると表皮(皮膚の一番外側の層)が乱れ、皮膚に水分を保持する能力が落ちてしまいます。うるおいが失われた肌からはハリが失われ、まぶたのたるみがより気になりやすい状態に。
まぶたのたるみ対策に効果的な美容液やクリームの選び方は、次の項目で詳しく解説します。
60代のまぶたケアにおすすめのクリームや美容液の選び方

60代からまぶたのハリ対策を始めるなら、美容液やクリームはこだわって選びましょう。アイテムを選ぶ際におさえていただきたいポイントをまとめました。
加齢にともなって減少する美容成分が配合されたもの
加齢とともに体の中から失われていく美容成分は、コラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチンにセラミドなどがあります。体内から減った成分は毎日のスキンケアで外から補いましょう。
美容液やクリームを選ぶ際は、パッケージや成分表にこれらの成分の記載があるかどうか確認することから始めてみてください。
お肌にハリやうるおいを与えてくれるもの
コラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチン以外にも、肌にハリやうるおいをもたらす成分はほかにもたくさんあります。
・プラセンタ
・カーネーション花エキス
・セラミド
・カンゾウ根エキス
・スクワラン
など、上記はほんの一部です。
美容液やクリームを選ぶ際はどんな成分が含まれているのか、それらの成分から得られる効果はどのようなものなのか、事前に調べてみることが大切です。
化粧品は直接肌につけるもの。うれしい効果が期待できる成分が含まれているものを選ぶようにしましょう。
まぶたのハリ対策に特化した美容液・クリーム
気になる部位をピンポイントでケアするのも効果的です。ハリ対策やまぶたケアに特化した医薬部外品の美容液、クリームを選びましょう。
医薬部外品とは、特定の症状に有効な効果・効能をもたらす成分が一定以上の濃度で配合された製品のこと。厚生労働省が承認しているのが大きな特徴です。
「うるおい成分でまぶたを集中ケア」「テクスチャーで重いまぶたを引き上げる」など、具体的な効果が書かれた医薬部外品の美容液やクリームを選べば、期待する効果を得られる可能性も高くなります。
また、一般化粧品でもストレッチ成分が配合されたスキンケアは、まぶたや皮膚を物理的に引き上げる効果があるアイテムもあります。
60代の方がセルフケアだけでは難しいと感じたら?

ここまで紹介した対策を試してもまぶたのたるみが気になる場合は、医療の力を借りるのも手段のひとつです。
まぶたのたるみによって視野が狭く感じる、逆さまつげになり目がゴロゴロする・涙が出るなど日常生活に支障が出ている場合は、眼科や形成外科で保険適用の治療を受けられる場合があります。
また、美容外科や美容皮膚科でもたるみ取りの治療が可能です。
加齢や習慣で生じたまぶたのたるみは、対策をしてもなかなかすぐには改善しません。「いますぐどうにかしたい」「セルフケアはちょっと面倒」という方は、専門家に相談することも検討してみてください。
まとめ
目元は年齢が出やすい部分です。いつまでも若々しくいるためにも、まぶたのたるみが気になるときはすぐに対策を考えましょう。
まぶたがとても刺激を受けやすい箇所であることを忘れてはいけません。まぶたの刺激になる癖や習慣はすぐにやめ、毎日のエクササイズやマッサージ、保湿を重視したスキンケアを始めてみてくださいね。
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年齢とともに、皮膚のコラーゲンやエラスチンなどの弾力成分が減少し、まぶたの皮膚が重力や目の周りの筋肉の衰えによってたるみます。また、目を開こうと無意識にまゆげを上げることで、おでこのシワに繋がる可能性もあります。
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