年齢とともにシワやたるみが増えてきたと感じたら、早めに対策を始めましょう。60代でも正しい対策を行うことでシワ改善は叶います。
この記事では加齢でシワやたるみが増える原因を解説しつつ、60代のシワ改善に必要なスキンケアのポイントをまとめました。
スキマ時間で実践できるマッサージも紹介します。
※なお本記事は、弊社から監修者に依頼し、いただいたコメントを編集して掲載しています。
【監修者プロフィール】
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湯浅道子/エステサロンに8年勤務後、美容の資格を取得し、美容家×ライターとして活躍。 10代の思春期ケアから50代更年期以降のさまざまな肌悩みをサポートする情報を発信中。スキンケアコラム、ブログ記事、メルマガ、美容医療、広告関連など幅広い分野の美容に携わっている。生活習慣、スキンケアを通して、人生100年時代を生きるため、自分自身を好きになれるビューティーライフを実践。【保有資格】コスメコンシェルジュ、化粧品検定1級、2級、薬機法管理者、コスメ薬機法管理者、景表法検定1級
60代から増えるシワ・たるみの原因とは

まずは年齢とともにシワやたるみが増える原因を解説します。
加齢による皮膚の水分・弾力の低下
人の皮膚には肌のツヤやうるおい、水分を保つ役割を持つ美容成分がたくさん含まれています。よく名前が挙がる成分はコラーゲンやヒアルロン酸などがありますが、これらは加齢とともに産生量が減っていくのをご存じでしょうか。
コラーゲンの産生量は0歳の時点をピークに、20代で約90%、40代では約60%まで減少していき、60代は約10%~20%まで減少します。
ヒアルロン酸の産生量は20代でピークを迎えたあとガクンと減少し、60代ではピーク時の約半分の量しか産生できなくなってしまいます。
美容成分が減り、ハリやうるおいが失われた肌は、シワやたるみができやすい環境になってしまうのです。
女性ホルモンの減少による肌質の変化
女性ホルモンの一種であるエストロゲンは、コラーゲンの産生を促す役割を持つといわれています。
このエストロゲンは女性の閉経以降に分泌量がぐんと減り、閉経から1年ほど経過するとほぼ分泌されなくなるそう。
女性は加齢と女性ホルモンの減少というふたつの要因により、肌のうるおい不足やハリ不足に起因するシワやたるみに悩まされやすいのです。
骨密度の低下による“骨やせ”
エストロゲンは丈夫な骨を維持する役割も持っていますが、前述のとおり60代を迎える頃にはエストロゲンはほぼ分泌されなくなります。
それにより引き起こされるのが骨密度の低下です。
骨密度が低下すると骨がもろくなり、骨そのものの大きさが縮む「骨やせ」が引き起こされます。年を取って背が縮んだり、背中や腰が曲がったりしてしまうのも骨やせによるものです。
顔の骨も加齢とともに痩せていきます。皮膚は骨の上に乗っているため、骨が縮めば皮膚は支えをなくし、重力を受けるままにたるんでしまうことに。この結果、シワやたるみが生じることもあります。
生活習慣・紫外線・乾燥など外的要因も
シワやたるみは肌への刺激によっても生じます。刺激の具体的な例は以下のとおりです。
生活習慣や癖によるもの
頬杖をつくと頬が盛り上がって目元にシワが寄ったり、頬の皮膚が伸びたりします。一度や二度では影響はないかもしれませんが、何度も続けていると癖になり、シワやたるみとして残ってしまう可能性も。
目を擦る行為もまぶたに大きな刺激になります。まぶたの皮膚の厚さは体のほかの箇所と比べて約3分の1程度しかないため、余計な力をくわえるのはNGです。
また、目を大きく開けるときにおでこや眉毛に力を入れる癖がある人も要注意。おでこに深い横ジワが刻まれる原因になります。
紫外線ダメージ
空から降り注ぐ紫外線は皮膚に含まれるコラーゲンやエラスチンを破壊します。紫外線対策をおろそかにしてしまう、若い頃にほとんどUVケアをしてこなかったという方は、年齢を重ねてからシワやたるみなどの肌トラブルが多くなる可能性が。
紫外線対策は1年中行うことが望まれます。特に紫外線量が増える春から夏の季節は、日焼け止めを塗る、日傘や帽子を活用する、通気性がよい薄手の長袖を羽織るなどの対策でしっかり紫外線を防ぎましょう。
乾燥
冬の空気が乾燥しやすい時期に目元や手の甲がカサカサした経験はありませんか?
肌が乾燥すると細かいシワができやすくなります。目尻に小じわができやすいのは、皮膚が薄い上に乾燥しやすい箇所であるためです。
小じわを放置すると深く消えないシワになってしまうことも。
肌がカサカサする、細かいシワが目立つといった変化を感じるときは、早めに保湿対策を行うことが重要です。
60代の肌に必要なスキンケアとは?

60代のシワやたるみ対策にはどのようなスキンケアが効果的なのでしょうか。重視するべきポイントをまとめつつ、具体的なケアの方法を解説します。
保湿力とバリア機能を補うケア
毎日の洗顔後や入浴後にスキンケアをする方は多いでしょう。スキンケアに使う化粧水や美容液、クリームは、購入する前に成分表に目を通すことを習慣にしてください。
60代の肌には美容成分が不足しています。コラーゲンやヒアルロン酸には、皮膚を外的刺激から守るバリア機能を保つ役割もあるため、これらの成分を外から補えるスキンケアアイテムを選びましょう。
コラーゲンやヒアルロン酸以外にも、セラミド、ペプチド、レチノールなど肌にうるおいやハリをもたらす成分はたくさんあります。商品選びに迷ったら、含まれている美容成分に注目してみてくださいね。
毎日の習慣に取り入れたい肌へのやさしい触れ方
肌に触れるときは「とにかくやさしく」を意識しましょう。目を擦る、頬杖をつくなどの癖はまずやめてください。
顔まわりや目元に触れる癖がある人はできるだけ控えること。「どうしても触ってしまう…」という人は、なにか原因があるか考えてみてはいかがでしょうか。
目がゴロゴロする、目や顔の皮膚がかゆいなど気になる症状があるのなら、それらを解決することで触る癖が治まることもあります。
頬杖をついてしまうのは、よくない姿勢が癖になっているからかもしれません。肩こりや腰痛の原因になることもあるため、背筋を伸ばすことを意識してくださいね。
洗顔・クレンジング
洗顔やクレンジングのときにこすりすぎないこと、刺激が強いアイテムを使わないことも重要です。
洗顔料はよく泡立て、泡を肌の上に滑らせるようにして洗ったあとよく洗い流しましょう。
洗顔料の洗い残しは肌荒れや毛穴のつまりを引き起こします。ここからニキビや炎症が起き、気になって触ってしまっては悪循環です。
オイルクレンジングは洗浄力が強い代わりに肌への刺激も強い傾向があります。ジェルやミルク、クリーム系のクレンジング剤は洗浄力がやや弱めですが、その分肌にかかる負担も少なめ。
ナチュラルメイクの方なら、クレンジングミルクやクリームでもしっかりとメイクを落とせる可能性が高いです。マスカラやアイラインなど落ちにくいメイクだけポイントリムーバーで落とし、それ以外のメイクは優しいクレンジング剤で落とすのもいいアイデア。
お湯で落とせるウォータープルーフのマスカラや洗顔料だけで落とせるファンデーションに切り替えて、クレンジングによる負担を抑えるのもおすすめです。
60代の肌に寄り添う、シワ・たるみ改善に向けた化粧品の選び方

シワやたるみ対策には毎日のスキンケアが欠かせません。60代の肌にハリやうるおいをもたらす基礎化粧品の種類と選び方をまとめました。
フェイスクリーム
油分や保湿成分が多いフェイスクリームは、スキンケアの最後に使用することで肌から水分が蒸発するのを防ぐ役割を持ちます。
フェイスクリームを選ぶ際は成分表を確認し、肌にうるおいやツヤをもたらす成分が含まれているのを確認してください。
「薬用」「医薬部外品」などの表記があるものを選ぶことも重要です。これらの表記は「厚生労働省が認可した効能や効果を持つ成分が、一定以上の濃度で含まれている」ことを示します。
パッケージに「シワの改善」「エイジングケア」などの表記とともに「医薬部外品」と書かれていれば、気になるシワやたるみなどのお悩みを改善できる可能性が高いということです。
なお「薬用」と「医薬部外品」は同じ意味ですので、どちらかが記載されていれば迷わず購入してかまいません。
化粧水
洗顔後の乾燥しやすい肌には、まず化粧水でたっぷりと水分を与えましょう。コラーゲンやヒアルロン酸など、年齢とともに減っていく成分が潤沢に含まれているものを選び、顔につけるときはこすらず手のひらで押し込むように馴染ませてください。
洗ったあとの肌はどんどん乾燥していきます。化粧水は洗顔や入浴のあとできれば5分以内につけましょう。
加齢にともない皮膚は徐々に薄くなり、刺激に敏感になります。化粧品は洗顔により汚れや皮脂が洗い流されたまっさらな状態の肌に塗るものですので、低刺激処方のアイテムを選ぶとより安心です。
美容液
美容液を選ぶときに見るポイントも化粧水やフェイスクリームと同様で、美容成分がたっぷり含まれたものを選びましょう。
乾燥が気になる場合はうるおい効果が期待できる成分が多く含まれるものを、とにかくシワを目立たなくしたい場合は肌にハリや弾力を与えてくれるものを選ぶのがおすすめです。
肌につけたときの使用感も重視したほうがいいポイント。少量で伸びる、べたつきにくいなど、自分好みの美容液を探してみてください。
オールインワンジェル
短時間でパパッとスキンケアを完了させたい方に向いているのがオールインワンジェルです。オールインワンジェルとは、化粧水と美容液、フェイスクリームなど複数の役割をひとつにまとめたアイテムのこと。
基礎化粧品は種類が増えるほどスキンケアにかかる時間も長くなってしまいます。オールインワンジェルなら洗顔後、入浴後にひとつのアイテムだけでスキンケアが完了するため、忙しい方におすすめです。
オールインワンジェルにも医薬部外品や薬用の商品もあります。忙しいときのお助けアイテムとして、ひとつ持っておくのも便利かもしれませんよ。
シワ・たるみ対策に効果的なマッサージ方法

シワやたるみは顔まわりの筋肉のコリや血行不良により引き起こされている場合も。改善したいときにはマッサージも効果的です。
とはいえ、顔や手になにも塗らずにマッサージをするのは皮膚への刺激が強すぎます。マッサージをする前にはあらかじめマッサージクリームを塗り、肌にかかる摩擦が少ない状態にして行いましょう。
頬の筋肉のコリをほぐすマッサージ
頬の筋肉は思った以上にこっています。以下のマッサージを行うと頬周辺の血行がよくなるため、ほうれい線対策に効果的です。
- 両手をグーの形に握り、人差し指と中指だけ立てます。
- 2本の指を小鼻の横にあて、頬骨を感じる程度に軽く押しましょう。
- 痛くない範囲で、指を左右に細かく5回、上下に細かく5回ほど揺らします。
- 2本の指を頬骨に沿って少し下へずらし、3~4の動きを繰り返して完了です。
フェイスラインすっきりマッサージ
続いては頬やあごのたるみ対策に役立つマッサージです。
- 両手の親指と人差し指であごをつまみ、軽く力を入れます。
- 右手は右耳へ、左手は左耳に向かって、少しずつ位置をずらしながらつまんでいきましょう。
- 1と同じくあごをつまみ、2と同じように動かしながら、こんどはフェイスラインを痛気持ちいいと感じる力加減で揉んでいきます。
- 両手をグーの形にし、人差し指の第二関節をあごにあて、耳にかけて3回スライドさせたら完了です。
眉間のシワ対策に効果的なマッサージ
眉間にシワが刻まれていると不機嫌そうに見えることも。おでこと眉間のコリが和らぎ、シワが目立たなくなれば、表情も明るく優しい印象になりますよ。
- 右手の親指と人差し指をおでこの中央にあて、左手の中指を鼻の根本にあてます。
- 右手の指を軽く上に持ち上げ、左手の指は左右に10回揺らしましょう。
- 右手の指はそのまま、左手の指を左眉の眉頭の下に押しあて、痛気持ちよく感じる力で5秒押します。
- 右眉の眉頭も同じく5秒押したら完了です。
まとめ
60代の肌は敏感で乾燥しやすく、シワやたるみが生じやすい状態です。年齢のせいだからと諦める前に適切なケアを行いましょう。
まずはお悩みの原因を知ること。次はお悩みの改善に有用な成分が含まれる基礎化粧品を選ぶこと。くわえて生活習慣の見直しやマッサージを行うことで、気になるシワやたるみは改善する可能性があります。
無理のない範囲でできることから毎日コツコツと、シワ改善・たるみ改善のための行動を始めてみてくださいね。
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年齢とともに、皮膚のコラーゲンやエラスチンなどの弾力成分が減少し、まぶたの皮膚が重力や目の周りの筋肉の衰えによってたるみます。また、目を開こうと無意識にまゆげを上げることで、おでこのシワに繋がる可能性もあります。
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