人はどのような症状を目にしたときに「老けて見える」と感じるのでしょうか。この記事では「急に老けた」と思うときによく見られる症状と原因を解説します。
あわせて、30代、40代、50代で現れやすい老け見えサインも詳しくまとめました。スキンケアのやり方や老け見えサインを目立ちにくくするメイクのコツも紹介しますので、最後までお読みください。
※なお本記事は、弊社から監修者に依頼し、いただいたコメントを編集して掲載しています。
【監修者プロフィール】
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湯浅道子/エステサロンに8年勤務後、美容の資格を取得し、美容家×ライターとして活躍。 10代の思春期ケアから50代更年期以降のさまざまな肌悩みをサポートする情報を発信中。スキンケアコラム、ブログ記事、メルマガ、美容医療、広告関連など幅広い分野の美容に携わっている。生活習慣、スキンケアを通して、人生100年時代を生きるため、自分自身を好きになれるビューティーライフを実践。【保有資格】コスメコンシェルジュ、化粧品検定1級、2級、薬機法管理者、コスメ薬機法管理者、景表法検定1級
【目次】
急に老けたと感じる主な原因は?

顔まわりに老けの兆候が見られるとき、肌はどのような状態になっているのでしょうか。肌の老化を進行させる原因をまとめました。
肌の乾燥によるハリやうるおいの低下
年齢を重ねると皮膚に含まれる美肌成分が減少したり、ターンオーバーの周期が乱れたりすることで、肌は乾燥しやすくなります。
肌が乾燥するとうるおいやハリが不足し、ゴワゴワと硬い質感に。キメも乱れた状態になり、小じわができやすくなります。
乾燥がさらに進むと顔のたるみやくすみが生じることも。シワやたるみ、くすみはいずれも年齢を重ねた方の肌に見られやすい要素であるため、これらの症状が目につくようになると「急に老けた」ように感じる可能性が高いです。
加齢による筋肉や骨の減少
筋肉量や骨量は加齢とともに減少していきます。顔には表情筋という表情をつくるための筋肉があるため、これが衰えると顔の皮膚は支えをなくし、重力に逆らえないまま垂れ下がってしまうことに。
また、骨は皮膚や筋肉の下にある組織です。加齢にともなって骨量が減ることも、皮膚が土台を失うことにつながるため、たるみを加速させてしまいます。
ストレスや睡眠不足による肌トラブル
不規則な生活習慣が老け見えの原因になることもあります。たとえばストレスが多い生活をしていると、体内ではコルチゾールというホルモンが分泌されます。
コルチゾールには皮脂の分泌量を増やす働きがあり、これによって肌荒れを引き起こすことも。皮脂はニキビの原因であるアクネ菌の栄養にもなるため、大人ニキビができることもあります。
また、ストレスによって自律神経が乱れると肌のバリア機能の低下や、血行不良を引き起こします。これらは肌のくすみやたるみ、小じわなどの原因になりますので、できるだけストレスの少ない生活を心がけることが大切です。
睡眠不足も肌に多大な悪影響を及ぼします。目の下のくまや、顔・まぶたのむくみ、くすみなどを引き起こすことで「疲れ顔」「老け顔」の印象を強くしてしまうため、充分な睡眠時間を確保しましょう。
ホルモンバランスの乱れ
閉経を迎えると、女性のホルモンバランスは大きく乱れます。女性ホルモンの一種であるエストロゲンが減少することで現れやすい、老け見えに関わる体の変化は以下のとおりです。
・コラーゲンやエラスチンの生成量減少にともない肌が乾燥しやすくなる
・シワやシミが増加する
・かゆみ、ヒリヒリ感などの肌トラブル
・骨密度が低下する
上記はごく一部で、更年期の女性の心身にはほかにもさまざまな症状が現れます。全身に現れるつらい症状がストレスの原因になることも、老け見えを加速させる大きな要因です。
30代前半(30〜34歳)の老け顔サイン

肌のお悩みは年齢を重ねるごとに少しずつ現れ始めます。まずは30代前半(30〜34歳)で見られやすい老け顔サインをまとめました。
目の下のくま
目の下にくまがあると、周囲に「疲れている」「やつれている」という印象を与えます。くまには種類があり、それぞれの特徴と原因は以下のとおりです。
・青くま
目の下にある毛細血管が透けて見えることで生じるくまです。血行不良や冷え、喫煙などの原因で起こります。
・黒くま
目の下に影ができ、黒っぽく見えている状態です。加齢にともなう皮膚のたるみやくぼみによってできた目の下の凹凸が、影の原因になっています。
・茶くま
メラニン色素の蓄積や色素沈着によるくまです。目をこするときの摩擦による刺激や紫外線ダメージ、睡眠不足やストレスなど、さまざまな要因で引き起こされます。
ほうれい線
ほうれい線とは、両側の小鼻から口の横にかけて伸びるシワのことです。ほうれい線が目立つと老けて見られやすくなります。
ほうれい線の原因は肌の乾燥やハリ不足によって生じたたるみ、表情筋の衰え、不規則な生活からくる顔のむくみなど。
ほうれい線は笑ったときに出やすいシワです。「笑うとほうれい線が目立つから」と笑うのを控えると、表情筋の衰えがより加速し、ほかの箇所のシワやたるみが増えるといった悪循環になることもあります。
30代後半(35〜39歳)の老け顔サイン

続いて、30代後半(35〜39歳)の方が感じやすい肌トラブルを紹介します。
小じわ
もともと肌が乾燥しやすい人だと、30代後半頃から小じわが気になり始めます。特に笑ったときに動く目尻や目の下、口元には細かなシワが現れやすいです。
肌にうるおいがある状態であれば、表情が戻るのと同時にシワもなくなります。しかし、肌が乾燥しているとそのままシワが定着し、徐々に深く消えないシワとして刻まれていってしまうため、早めにケアすることが重要です。
肌のハリ不足
肌のハリや弾力を保つ美肌成分であるエラスチンは、20代後半をピークに生産量がどんどん減少していきます。
これにともない、30代後半あたりから肌のハリ不足や弾力の低下を感じ始める方は少なくありません。
ハリや弾力が低下した肌には、シワやたるみなどさまざまな症状が現れやすくなります。明確な症状が出る前に、保湿やエイジングケアを意識したスキンケアを始めてみてはいかがでしょうか。
40代前半(40〜44歳)の老け顔サイン

次に40代前半(40〜44歳)の方に見られる老け顔サインをまとめました。
関連記事:急に老けた?40代の“老け顔サイン”と若見えのヒントを徹底解説
肌のくすみ
40代になって肌の色がいままでより暗くなったと感じるなら、くすみが生じているのかもしれません。くすみにもいくつか種類がありますので、自分がどのタイプに当てはまるか確認してみてください。
・黄くすみ
近年注目されている「肌の糖化」によって起こるとされています。糖化とは体内でたんぱく質と余分な糖が結びつく現象です。
糖化が起こると皮膚の細胞の老化が加速し、肌に黄色っぽいくすみが起こるとされています。糖質の多い食事をよく取る方や、運動不足の方に見られやすいタイプのくすみです。
・青くすみ
血行不良や栄養不足、ストレスなどが原因で、肌の血色が悪くなっている状態です。貧血気味の方にも生じることがあります。
・茶くすみ
紫外線を浴びたことによるメラミン色素の蓄積や、摩擦刺激による色素沈着が原因で生じるくすみです。
・グレーくすみ
肌の乾燥やハリ不足、キメの乱れなどの原因により、肌の色がくすんで見える状態です。乾燥肌や敏感肌の方によく見られます。
大人ニキビ
20代以降にできるニキビのこと。大人ニキビの原因は、ホルモンバランスの乱れやストレス、不規則な生活習慣、疲労など多岐にわたります。
できやすい場所は頬やあご、首など。何度も繰り返しできやすく、ニキビのあとが茶色く跡に残りやすいという特徴があります。
40代後半(45〜49歳)の老け顔サイン

40代後半(45〜49歳)になると、人によっては閉経を迎える場合も。この頃の肌にはどのような症状が現れるのでしょうか。
たるみ
40代後半あたりになると、たるみによる見た目の変化が顔まわりに現れ始めます。たとえば頬が垂れ下がる、目尻や目の下の皮膚が下がって腫れぼったくなるなど。
たるみが気になる箇所を触ると、その摩擦が刺激となりさらにたるみを悪化させてしまう可能性があるため注意が必要です。
シワ
顔や首元のシワが目立ち始めるのもこの年代あたりです。30代後半頃までは細かい小じわが気になる程度だったものが、40代後半に差し掛かる頃に消えないシワとして刻まれてしまうケースは少なくありません。
シワが出やすい箇所は目尻、目の下、口元など。表情の癖によっては眉間やおでこにシワができることもあります。
50代前半(50〜54歳)の老け顔サイン

50代前半(50〜54歳)は、一般的に10年ほど続くとされる更年期の後半です。この年代の方々は、どのような肌のお悩みを抱えておられるのでしょうか。
関連記事:50代女性が感じる「老け顔」の原因と若見えを叶えるケア習慣
シミの増加
肌にできるシミにはいくつか種類がありますが、中でも紫外線を浴びた蓄積により現れるものを「老人性色素斑(ろうじんせいしきそはん)」といいます。
特徴として色は茶色っぽく、形は円や楕円です。顔や手の甲、デコルテ、腕などによく見られます。
老人性色素斑ができる原因は紫外線と加齢です。紫外線を浴びると皮膚の中ではメラミンという黒い色素が生成されますが、通常は肌のターンオーバーとともに排出されます。
しかし、年齢を重ねるとターンオーバーの周期が乱れ、メラミンがうまく排出されず体内に溜まり続けることに。これが老人性色素斑となって肌に残ってしまうのです。
肌のもたつき
たるみがさらに悪化すると、顔まわりの肌にもたつきが現れます。現れる見た目の変化としては、輪郭と首の境が曖昧になる、二重あごになるなど。
頬が下がることで顔の形が面長に変わったり、頬がこけて見えたりすることもあります。
どの年代でも始められる老け顔対策|生活習慣の見直し

老け顔対策は、何歳から始めても遅すぎることはありません。「年齢のせいだから」と諦めず、できることから始めましょう。
徹底した紫外線対策
紫外線を浴びることによって肌に老化現象が起こることを「光老化」といいます。これを防ぐためには、徹底した紫外線対策が非常に効果的です。
皮膚は表面から表皮、真皮、皮下組織という3層構造になっていますが、紫外線を浴びると真皮でつくられるコラーゲンやエラスチンが破壊されてしまいます。これらは肌のハリやうるおいを維持する成分であるため、破壊されると肌は乾燥しやすくなり、さまざまなトラブルを起こしやすい状態に。
光老化によって引き起こされる具体的な症状はシワやたるみ、シミ、くすみなど、いわゆる加齢にともなって現れるものと同様です。
年相応の老化現象にくわえて光老化による症状も重なると、実際の年齢より老けて見えてしまう可能性があります。光老化をなるべく抑えるためにも、紫外線対策は欠かず行うようにしましょう。
充分な睡眠
睡眠不足は肌のターンオーバーの乱れや血行不良などを引き起こします。これによる悪影響は多く、目の下のくまやむくみ、たるみ、くすみなどを生じさせることも。
理想の睡眠時間は6時間~8時間とされています。毎日起きる時間が決まっている方は、そこから逆算して充分な睡眠時間を確保できる時間にベッドへ入ることを習慣にしましょう。
栄養バランスの整った食事
栄養が偏った食事や、朝食を抜く生活を続けていると、肌は不安定な状態になります。健康的な肌を保つためには以下の栄養素が必要不可欠です。
・たんぱく質
・ビタミン
・鉄分
・ミネラル
・食物繊維
毎日の献立には動物性たんぱく質が豊富に含まれる肉や魚、ビタミンが含まれる野菜や果物、食物繊維やミネラルを摂取できる海藻類などを積極的に取り入れましょう。
ビタミンと食物繊維を両方含むきのこ類や、腸内環境を整える発酵食品もおすすめの食材です。
適度な休憩
忙しい日々を過ごしていると、知らず知らずのうちにストレスが溜まっていきます。ストレスは自律神経やホルモンバランスを乱れさせ、肌荒れのほかに心身の不調を引き起こすことも。
忙しいときこそ、意識して休息の時間をとることはとても重要です。なにもかもひとりで抱えてしまう癖がある方は、ときには誰かに頼りつつ、リラックスして過ごせる時間を確保しましょう。
どの年代でも始められる老け顔対策|スキンケア習慣

顔まわりに老け見えのサインが現れたときは、丁寧なスキンケアで肌を労りましょう。意識していただくのは肌に優しく触れることと、触りすぎないことです。
具体的なスキンケアのポイントを以下にまとめました。
保湿ケアを入念に行う
皮膚の乾燥はさまざまな肌トラブルを引き起こします。肌がカサつく感じがする、洗顔後につっぱるなどの「乾燥サイン」に気づいたときは、最優先で保湿を重視したスキンケアを行いましょう。
基礎化粧品を選ぶ際は、保湿成分が多く含まれているものを選んでください。加齢とともに失われるコラーゲンやヒアルロン酸、セラミドなどが含まれるものを選べば、外からうるおいを補うことができます。
年代や肌質に合う基礎化粧品を選ぶ
肌に合う基礎化粧品は年齢を重ねるごとに変わってきます。いま40代、50代の方で、20代~30代の頃に使っていた化粧水や美容液をそのまま使い続けている場合は、より保湿効果の高いアイテムへの見直しを検討しましょう。
また、乾燥肌と脂性肌では合う基礎化粧品が異なります。自分の肌がどのタイプか知ることも、よりよい基礎化粧品を選ぶうえでとても大切です。
どの年代でも始められる老け顔対策|メイク

顔の老け見えサインはメイクで隠すこともできます。普段のメイクがしっくりこないと感じている方は、以下の方法を試してみてください。
ベースメイクは厚塗り厳禁!
肌のシミやくすみが気になるからと、化粧下地やファンデーションを厚く塗って隠すのは逆効果です。ベースメイクを厚塗りにしていると「塗っている感」が出てしまい、余計に老けて見えてしまいます。
化粧下地やファンデーションは、薄付きでもカバー力が高いものを選びましょう。シミやくすみはコンシーラーで部分的に隠しながら、ナチュラルに仕上げることを意識してください。
暖色系アイシャドウで目元のくすみを明るく
目のまわりはたるみやくぼみで影が生じやすい部分です。暗くしぼんだ印象を和らげたいときは、オレンジや明るめのブラウンなど暖色系のアイシャドウで明るさを加えましょう。
明るい色が乗ると血色感が増し、目元がふっくらとした印象になります。
また、目頭や目の下のくぼみ部分にハイライトカラーを乗せると、メリハリのある目元になるためおすすめです。
アイラインは柔らかめのカラーを選ぶこと
目をぱっちりとさせたいときは、つい真っ黒のアイライナーで目元を強調したくなるものです。しかし、アイラインだけがくっきりと目立つメイクは主張が強く、少し古臭く見えてしまうことも。
アイライナーはブラウン系や淡い黒を選び、まつ毛の際に沿って目尻から少しはみ出すところまで細く引きましょう。最後にアイシャドウを馴染ませ、アイラインのくっきり感をぼかして完成です。
老け顔にまつわるQ&A

Q.急に老けたように感じてしまい、人と会う自信が持てません。どうすればいいですか?
A.目の下のくまやシワ、たるみなどの症状があり老けて見えると感じる場合は、適切にケアをしましょう。スキンケアや生活習慣の見直しなど、できることから始めてみてください。
老けて見えるのを気にして人に会わないでいると、表情筋を使う機会が減り、たるみやシワがより悪化する可能性があります。
人に会って話したり、笑ったりすることによる表情の動きがたるみやシワ改善に役立つこともあるため、家にこもるのはできるだけ控えましょう。
Q.シワやたるみをいますぐ目立ちにくくする方法はありますか?
A.気になる症状をメイクでうまく隠す、シワやたるみを物理的に伸ばす成分が配合された美容液を使うなどの方法がおすすめです。
Q.歳を取ったら太っていないのに二重あごになりました。なぜですか?
A.たるみによるフェイスラインの肌のもたつきが原因かもしれません。加齢にともなう骨やせ、筋肉量の低下、姿勢の悪さなどで引き起こされることもあるため、原因に応じたケアを行いましょう。
まとめ
自分の顔が急に老けたように感じると、気分が落ち込んでしまうでしょう。年齢を重ねるごとに肌の状態は変わっていくため、多少のシワやたるみ、シミなどが生じるのは仕方のないことです。
老け見えにつながる症状を抑えるために大切なのは、適切なケアを行うことです。これ以上悪化させないためには、生活習慣の見直しや保湿重視のスキンケアから始めてみてください。
年齢を重ねるごとに、人生の厚みは増していきます。老け見えサインをネガティブにとらえず、ここまでがんばってきた証と考えながら、肌に優しい習慣を取り入れていきましょう。
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年齢とともに、皮膚のコラーゲンやエラスチンなどの弾力成分が減少し、まぶたの皮膚が重力や目の周りの筋肉の衰えによってたるみます。また、目を開こうと無意識にまゆげを上げることで、おでこのシワに繋がる可能性もあります。
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