Column ニッセンBHの美容・健康コラム

50代女性が感じる「老け顔」の原因と若見えを叶えるケア習慣

公開日:2025.05.16
更新日:2025.05.29

50代は、肌や表情の変化をより実感しやすくなる年代。年齢による変化は避けられない部分もありますが、日々のちょっとした工夫で若々しく年齢を重ねていきたいものです。

この記事では、50代女性が感じやすい「老け顔のサイン」に注目し、その対策として取り入れたい簡単なケア習慣についてご紹介します。

【監修者プロフィール】

湯浅道子

湯浅道子/エステサロンに8年勤務後、美容の資格を取得し、美容家×ライターとして活躍。 10代の思春期ケアから50代更年期以降のさまざまな肌悩みをサポートする情報を発信中。スキンケアコラム、ブログ記事、メルマガ、美容医療、広告関連など幅広い分野の美容に携わっている。生活習慣、スキンケアを通して、人生100年時代を生きるため、自分自身を好きになれるビューティーライフを実践。【保有資格】コスメコンシェルジュ、化粧品検定1級、2級、薬機法管理者、コスメ薬機法管理者、景表法検定1級

50代女性の平均顔や見た目とは?

50代に入ると、顔まわりの印象に年齢のサインがハッキリとあらわれはじめます。40代ではなんとなく感じていた肌や輪郭のゆるみが、50代ではより明確になり「ほうれい線が深くなった」「まぶたが下がってきた」など、具体的な変化を実感する方が増えていきます。

特に、女性ホルモンの急激な低下は、見た目だけでなく、体調やメンタル面にも影響を及ぼす一因。肌や髪の質感の変化に加えて、頭痛・不眠・疲労感、そして気分の落ち込みやイライラなど、心身のバランスを崩しやすくなることもあるでしょう。

これらの変化は、本人が気づかないうちに表情に影を落とし、周囲に「疲れているのかな?」といった印象を与えてしまうこともあります。

その一方で、50代は“年齢を重ねたからこそ醸し出される落ち着きと美しさ”が自然とにじみ出る年代でもあります。大切なのは、変化を否定するのではなく、今の自分の状態を受け止めながら、心と体に合ったケアを見つけていくこと。心身の調子が整えば、表情にも自然な明るさが戻り、見た目の印象も柔らかく、若々しく映るようになります。

50代女性が感じる「老け顔」の原因とは?

「年齢とともに顔の印象が変わってきた」そう感じる背景には、女性ホルモンの変化や基礎代謝の低下など、体の内側で起こる変化が関係している可能性があります。ここでは、50代女性が感じる「老け顔」の原因について確認していきましょう。

女性ホルモン(エストロゲン)の減少

女性の人生において、女性ホルモンの変動は切っても切り離せないものです。女性ホルモンには2種類あり、それぞれがバランスを保ちながら、心と体の健康を支えています。

ひとつは、肌のうるおいや髪のツヤ、女性らしい体のラインをつくる「エストロゲン」。もうひとつは、妊娠の維持や体温調整をサポートする「プロゲステロン」です。

このうち、50代女性の“老け顔”に深く関係しているのがエストロゲンです。エストロゲンは35歳頃から徐々に減少し、40代に入ると急激に低下。そして50歳前後で分泌がほぼなくなり、「閉経」を迎えます。

一般的に、閉経前5年と閉経後5年の約10年間を「更年期」といい、この期間に起こる心身の変化を「更年期症状」と呼びます。不調の現れ方には個人差があるものの、更年期はすべての女性にとって避けられない身体の節目といえるでしょう。

肌のハリやうるおいの低下

エストロゲンには、肌のハリやうるおいを保つ働きがあります。このホルモンが減少すると、肌の内部にあるコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸の生成も低下。肌はしだいに弾力を失い、乾燥やたるみが目立つようになります。

まぶたのほか、目の下・頬・あごまわりなどのフェイスラインが下がって見えるのも、エストロゲンの減少にともなう肌のうるおい不足が背景にあると考えられます。

骨密度の低下

エストロゲンは、骨の健康を保つうえでも欠かせないホルモンです。このホルモンが減少すると、骨を壊す「破骨細胞」の働きが優位になり、骨をつくる「造骨細胞」とのバランスが崩れ、骨密度が低下しやすくなります。

顔の骨も例外ではなく、目のまわりや頬、あごの骨が少しずつ痩せていくと、皮膚や脂肪を支えきれず、たるみやシワが目立つようになります。

基礎代謝の低下

50代になると、加齢やホルモンバランスの変化により基礎代謝が低下し、血流や熱の産生機能も衰えやすくなります。基礎代謝とは、呼吸や体温調節など、生命維持に必要なエネルギー消費のことです。

代謝の低下は、全身の血行不良を招き、肌の毛細血管に酸素や栄養が届きにくくなります。その結果、ターンオーバーが乱れ、乾燥・くすみ・たるみといった肌トラブルにつながります。さらに、リンパの流れも滞りやすくなり、顔のむくみやフェイスラインのもたつきが目立ちやすくなります。

50代女性 | 年齢で変わる「老け顔」のサイン

50代と一口にいっても、前半と後半では肌の状態や顔の印象は異なります。ここでは、50〜54歳・55〜59歳に見られやすい老け顔のサインと、その背景をご紹介します。まずは鏡を見ながら、自分の顔にどんな変化が現れているかチェックしてみてください。

50代前半 | 50〜54歳の女性の方

日本人女性の平均閉経年齢は約50.5歳とされており、50代前半は多くの女性が閉経を迎える時期にあたります。この時期は、エストロゲンの分泌が急激に減少するため、肌や髪、体調、メンタルにさまざまな影響が現れやすくなります。

個人差はありますが、女性ホルモンの乱れによる更年期症状に悩む方も多く、体の内側の変化が外見にも表れやすくなるタイミングです。

フェイスラインのもたつき

加齢に伴い、肌の弾力を保つコラーゲンやエラスチンなどの成分が減少すると、たるみが進行し、フェイスラインのもたつきが目立ちやすくなります。特に、二重あごのように見える状態に悩む方も少なくありません。

こうした変化が気になるからといって、フェイスラインを強くマッサージするのは逆効果です。顔の皮膚は非常に繊細なため、刺激を与えるとたるみの悪化につながる可能性があります。

おすすめは、顔には直接触れず、耳まわりをやさしくほぐすケア。血行やリンパの流れを促すことで、むくみやたるみの軽減が期待できます。

肌のしぼみ・乾燥感

ターンオーバーの乱れや空気の乾燥、季節の変わり目といった外的要因が重なることで、肌の乾燥やしぼみ感を強く実感する方が増えてきます。こうした状態を放置すると、細かいシワやくすみにつながるおそれがあるため、早めの対処が大切です。

特に注意したいのが、毎日の洗顔習慣です。洗浄力が高すぎる洗顔料を使用していると、肌に必要なうるおいや皮脂まで洗い流してしまい、バリア機能の低下を招く原因となります。肌が乾燥しやすくなるだけでなく、外部刺激に敏感になり、肌荒れやかゆみなどのトラブルが起きやすくなる可能性もあります。

スキンケアはこれまで以上に保湿を意識し、肌にうるおいを「与える・守る」の両面からアプローチすることが大切です。「クリームや乳液はベタつくから苦手」と感じていた方も、乾燥を感じ始めたら保湿を重視したアイテムへの切り替えを検討してみましょう。

50代後半|55〜59歳の女性の方

閉経を経てホルモンバランスが落ち着く人が増える一方、50代後半は見た目の変化が定着しやすくなる時期です。肌や骨の衰えに加え、エストロゲンの欠乏による不調も現れやすく、美容面だけでなく健康面にも意識を向けることが大切です。気になる症状があれば、早めに医療機関を受診しましょう。

まぶたのたるみ

50代後半は、まぶたの皮膚がたるみやすくなる時期です。筋力の低下や肌のハリ不足に加え、血行不良や目の疲労の蓄積もたるみの一因に。見た目だけでなく、視界の狭まりや肩こり、頭痛を引き起こすこともあります。

まぶたは皮膚が薄くデリケートなため、強くこする・引っ張ると悪化の原因になります。温めケアや目を休ませる習慣、保湿を重視したスキンケアを取り入れましょう。まぶたのたるみが気になる場合は、美容成分を多く含むクリームや美容液でのケアもおすすめです。セルフケアで改善が難しい場合は、眼科などでの相談も検討してみましょう。

シワが深くなる

50代後半は、加齢・乾燥・紫外線といった複数の要因により、シワがより深く刻まれやすくなる時期です。進行を防ぐためには、紫外線や乾燥、日常的な刺激から肌を守り、弾力を維持することが基本的な対策となります。

また、就寝時の姿勢も、肌への影響として考慮したい要素のひとつです。たとえば、長時間片側を下にして眠ることで、顔の同じ部位に圧力や摩擦がかかりやすくなり、シワの一因となる可能性が指摘されています。できるだけ、仰向けで眠るよう意識するなど、肌への負担を軽減する工夫も取り入れてみましょう。

50代女性が「老け顔」にならないためのケア習慣

ここからは、忙しい毎日でも無理なく取り入れられる、日常的なケア習慣をご紹介します。老け顔を防ぐために大切なのは、「顔全体を見渡す視点」と「目元や口元など細かな変化に気づく視点」の両方を持つこと。こうした意識をもって自分の顔と向き合うことが、若々しさを保つための第一歩になります。

スキンケアアイテムは首まで塗る

まずは、鏡の前で自分の顔を少し引いた視点で見てみましょう。意外と見落としがちなのが“首まわり”。実は、首は年齢のサインが出やすいパーツのひとつで、特に首のシワは見た目年齢に大きく影響します。

そのため、スキンケアは「顔だけ」で終わらせず、首までしっかり保湿するのが基本です。さらに、スマートフォンやパソコンを長時間使うことでうつむき姿勢が続くと、首にシワが刻まれやすくなります。

日頃から目線を上げて姿勢を正すことも、顔まわりのエイジングケアにつながります。姿勢が整うことで気分も自然と前向きになり、表情にも明るさが生まれるはずです。

気になるパーツに的を絞ったケアを

次は、目元やおでこなどの細かい部分に目を向けてみましょう。こうしたパーツは、年齢の印象に直結しやすいにもかかわらず、普段のケアではつい見落とされがちです。メイク用の拡大鏡を使えば、わずかな変化にも気づきやすくなります。「今の自分に必要なケア」が見えてくるはずです。

スキンケアアイテムをたくさん揃えるよりも、自分の悩みに合った製品を厳選して取り入れることが、満足度の高いケアにつながります。

日常生活の中で左右のバランスをとる

加齢に伴い、シワやたるみといった変化は誰にでも現れるものです。一定の年齢でまったくシワのない状態は、かえって不自然に映ることもあるため、年齢に応じた変化を大らかに受け止める姿勢も大切です。

実際に、年齢を重ねても自然な美しさを保っている方は、シワやたるみが左右対称で、顔全体に調和が取れていることが多く見受けられます。対して、どちらか一方に偏った変化がある場合、顔の印象にゆがみや険しさが生じやすくなります。

このような左右差を防ぐには、日々の生活習慣を見直すことが重要です。頬杖をつく、バッグを常に同じ肩にかける、片側の歯だけで食事をする、足を組むなどの動作は、表情筋の使い方に偏りを生じさせる原因になります。表情筋の左右バランスが整うことで、顔全体の印象も自然に整い、落ち着いた印象や信頼感にもつながります。

50代女性の「老け顔」を若見えに導くメイク術

50代になると、これまでのメイクが老け見えにつながることもあります。肌や輪郭が変化するこの時期は、年齢に合ったメイクへの見直しがポイントです。メイク時の摩擦が肌に負担をかけることもあるため、スキンケアと同様に「こすらない」意識も大切です。

ベースメイクは「スタンプ塗り」で肌刺激を軽減

肌に刺激を与えにくいベースメイクを選ぶなら、リキッドやクリームタイプのファンデーションがおすすめです。使用の際は、手のひらや指で軽く広げたファンデーションを、肌にスタンプを押すようなイメージで「ぽんぽん」と優しく乗せていきましょう。

擦らずに少しずつなじませることで、肌への摩擦を抑えられます。目元や鼻筋などの細かい部分には、指先に残ったファンデーションを軽くのせる程度で十分です。

リップライナーで輪郭を整え、ふっくらとした唇に

リップライナーで唇の輪郭を丁寧に整えることで、口元に立体感が生まれ、顔全体の印象も引き締まります。色選びは、もとの唇の色や色素に近い自然なトーンを基準にし、肌なじみのよいコーラル系やローズ系を重ねると、上品かつ健康的な仕上がりになります。

仕上げには、保湿効果のあるリップグロスやツヤ感のある口紅を重ねると、乾燥を防ぎながら、ふっくらとした若々しい唇を演出できます。

50代女性の「老け顔」を若見えに導く髪型は?

年齢を重ねるとともに、髪のボリュームやツヤ、顔まわりの印象が変化しやすくなります。50代以降は、直線的でシャープなシルエットよりも、やわらかく丸みを帯びたフォルムを意識することで、見た目の印象をぐっと若々しく整えることができます。

ここでは、顔型別に似合いやすいスタイルのポイントをご紹介します。

面長さん|横にボリュームを持たせたスタイル

面長さんは、顔の縦の長さを強調しすぎないように、横にボリュームを持たせたスタイルが効果的。耳横にふくらみをつくるショートボブや、顔まわりにレイヤーを入れたミディアムスタイルがおすすめです。前髪は薄めのシースルーや眉ラインの長さで額をカバーすると、顔の印象がやわらぎます。

ベース顔さん|ひし形シルエットを意識 

エラ張りが気になるベース顔さんは、全体のシルエットをひし形に整えることで、輪郭を自然にカバーできます。トップに高さを出しつつ、顔まわりにレイヤーを入れて動きをつけるのがポイントです。内巻きやワンカールでやわらかさを演出すると、女性らしい印象に仕上がります。

丸顔さん|縦ラインを強調するスタイル 

丸顔さんは、フェイスラインを引き締めるような縦のラインを意識するとバランスが良く見えます。長めの前髪やセンターパートで額を見せると、顔の丸みが目立ちにくくなります。顔まわりにレイヤーを入れたミディアム〜ロングヘアや、やわらかいウェーブスタイルで縦の印象を強調しましょう。

まとめ

50代は、心と体の変化を通じて、自分自身と丁寧に向き合うことが求められる年代です。ホルモンバランスの乱れや加齢による見た目の変化は避けられませんが、「もう遅い」と決めつけてしまう必要はありません。

大切なのは、美容だけでなく、日々の生活習慣や健康状態にも意識を向けること。十分な睡眠や左右の筋肉のバランスを意識した動作、顔を上げて笑顔を意識する、こうした小さな習慣が、若々しさを支える土台になります。

鏡の前に立つときは、全体と細部の両方に目を向けてみてください。少し距離を置いて自分を客観的に見つめ、今できるケアを一つずつ積み重ねていくことこそが、ナチュラルな美しさを引き出す鍵となるはずです。


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