年齢を重ねるごとに皮膚がたるんでしまうのは、ある程度仕方がないことです。とはいえ顔のたるみは人からよく見えるため、できるだけ防ぎたいもの。
中でも、まぶたのたるみは実年齢より老けて見られる大きな要因です。この記事では50代のまぶたのたるみに焦点をあて、原因や改善のためにできること、セルフケアで変化が見られない場合の対策まで詳しく解説します。
※なお本記事は、弊社から監修者に依頼し、いただいたコメントを編集して掲載しています。
【監修者プロフィール】
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湯浅道子/エステサロンに8年勤務後、美容の資格を取得し、美容家×ライターとして活躍。 10代の思春期ケアから50代更年期以降のさまざまな肌悩みをサポートする情報を発信中。スキンケアコラム、ブログ記事、メルマガ、美容医療、広告関連など幅広い分野の美容に携わっている。生活習慣、スキンケアを通して、人生100年時代を生きるため、自分自身を好きになれるビューティーライフを実践。【保有資格】コスメコンシェルジュ、化粧品検定1級、2級、薬機法管理者、コスメ薬機法管理者、景表法検定1級
【目次】
50代のまぶたのたるみとは?

まぶたのたるみとは、まぶたの皮膚がたるんで下がっている状態です。生まれつきまぶたにたるみが生じている方もおられますが、この記事では50代の方に起こりやすい後天的なたるみについて解説します。
まぶたが重いと常に眠そうに見えたり、実年齢より上の年齢に見られたり、周囲に与える印象によくない影響を及ぼします。
二重の幅が狭くなる、一重や奥二重になるなど目元の印象が変わるのも人によっては気になるポイントでしょう。外見が変わることで「人に会いたくない」「老けて見られてつらい」と落ち込んでしまう方も一定数おられます。
また、まぶたのたるみは健康面にも悪影響を及ぼすことをご存じですか?
たるみで視界が遮られ、無理に目を開けようと眉毛やおでこに力が入ることで頭痛や肩こりの原因になることもあるのです。
まぶたのたるみは外見だけでなく、心身の悩みまでも引き起こす可能性がある少々厄介な症状なのです。
50代のまぶたのたるみや重く感じる主な原因

まぶたのたるみが生じる原因はさまざまです。考えられる原因をいくつかまとめましたので、ご自身に該当するものがないか確認してみてください。
加齢による筋力低下
目を開けるのに使われる筋肉や腱が加齢によって衰えることが、まぶたのたるみを引き起こす1つ目の原因です。
上瞼の筋力が下がり、腱がゆるむと、まぶたを充分に開くことが難しくなります。その結果、まぶたで黒目が隠れる範囲が増えて視野が狭くなったり、常に眠たそうな印象になってしまったりするのです。
皮膚のハリ不足
肌にハリや弾力、うるおいを与える美容成分といえば、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸が有名です。
各成分は体内で生成されますが、その量は20代をピークに徐々に減少していきます。
美容成分の減少に伴い肌のハリや弾力が失われると、肌は重力に逆らえず、たるんでしまいます。
まぶたのほかに目の下や頬、顎などのフェイスラインが加齢とともにたるむのも、肌のハリや弾力の低下だと考えられます。
まぶたへの刺激
まぶたの皮膚は非常に薄いので、ちょっとした刺激がダメージになります。目をこする、アイメイクをする際にまぶたを横や上に引っ張るといった動作が癖になっている方は要注意です。
1回1回の動作による負担は些細なものでも、何度も繰り返すとまぶたにダメージが蓄積します。年齢とともに肌の美容成分が減少していくのに伴って、このダメージもまた、いずれたるみを引き起こす大きな要因になるのです。
また、紫外線による肌への刺激も侮れません。紫外線にはコラーゲンやエラスチンを分解する作用があり、肌の老化を促進させてしまうため、たるみを気にする方にとっては天敵といえるでしょう。
生活習慣の影響
長期的や睡眠不足や栄養不足は、肌の代謝を悪化させることをご存じですか?
肌は周期的に生まれ変わる仕組みになっており、これをターンオーバーといいます。20代のターンオーバーの周期は一般的に約28日です。この周期は30代で40日、40代では55日、50代では75日と、加齢によって徐々に伸びていきます。
加齢に伴って代謝が下がっていくのは避けられないことです。くわえて睡眠不足や栄養不足がたたれば、肌の老化はより早く進みます。
まぶたのたるみを悪化させたくなければ、悪い生活習慣は1日も早く改善しましょう。
血行不良や眼精疲労によるむくみ
スマホやパソコンの画面を見続けて、目が疲れた経験はありませんか?眼精疲労も目の血行を悪くします。
また、姿勢の悪さも肌によくありません。背中が丸まり、顔が前に突き出るいわゆる猫背の姿勢は血行不良を引き起こし、首や肩のこりを誘発したり、顔まわりの血の巡りを悪くしたりすることがあります。
結果、目元やフェイスラインには老廃物がたまり、むくみを生じさせます。
風船を想像してください。パンパンに膨らませた風船は、空気を抜いても元どおりの大きさには戻りません。これはゴムが伸びてしまったためです。
肌も風船と同じで、一度むくんで膨らむと、その後むくみが治まっても肌は伸びたまま。結果、余った皮膚がまぶたのたるみとして残ってしまうのです。
50代のまぶたのたるみ対策と改善ポイント

まぶたのたるみは、日々の習慣や意識を変えることで改善する可能性があります。今日から始められる対策を以下にまとめました。
目を温める
目を温めると目のまわりの血行がよくなります。目元の筋肉のコリや眼精疲労を和らげることができるので、目の疲れを原因とするたるみの改善に効果的です。
ご家庭で簡単にできるのは蒸しタオルを使う方法です。濡らして軽く絞ったタオルをビニール袋に入れ、600wの電子レンジで様子を見ながら40秒~1分半ほど温めましょう。
火傷に注意しつつビニール袋からタオルを取り出し、たたんで目の上に乗せて5分ほど温めてください。目のまわりが温まると体の力も抜け、リラックスできるので、1日の終わりの習慣にしてはいかがでしょうか。
季節によってはタオルがすぐ冷めてしまうかもしれません。ビニール袋に入れたまま使う、厚手のタオルで蒸しタオルを作るなどの工夫で温かさは長持ちするので、試してみてください。
目の疲労を防ぐ
そもそも目を疲れさせないことも重要です。日頃からパソコンやスマホをよく見る方はこまめに休憩を取りましょう。
目安としては1時間に一度、画面の前から離れて目を2~3分閉じるだけでも疲労回復に効果的です。
休憩の際に遠くの景色を眺める、意識的にまばたきの回数を増やすといった行動も目の疲労予防に役立ちます。ぜひ日々の習慣に取り入れてください。
生活習慣の見直し
目をこする癖を控える、洗顔やメイクをする際の摩擦を減らすことも、まぶたのたるみ改善に効果的です。
前述のとおりまぶたの皮膚は非常に薄いため、わずかな刺激でダメージを受けてしまいます。
目をこする背景に目元の違和感やかゆみなどの症状がある場合は、病院で治療を受けることも検討しましょう。
目元を触る理由がなくなれば、おのずとその癖はなくなっていくはずです。
テレビやスマホの見過ぎを自覚しておられるなら、少しでもいいので時間を減らしてください。まぶたのたるみをこれ以上悪化させないためにも、目元への刺激はできるかぎり減らしていきましょう。
まぶたの筋肉を鍛える
目のまわりの筋肉は簡単な仕草で鍛えられます。2種類のエクササイズを紹介しますので、空いた時間に実践してみてください。
■まぶたの開け閉め運動
- 指で眉毛を軽く抑え、眉毛やおでこを動かさないように意識しながら目を大きく開きます。
- 10秒ほどキープしてからゆっくり目を閉じてください。
この運動は1日に数回、気づいたときに実践しましょう。まぶたのたるみ解消にくわえ、目の下のたるみを和らげる効果も期待できます。
■まぶたの血行促進ストレッチ
- 目を閉じ、おでこにシワが入らない程度に眉毛をゆっくり上げます。
- 3秒ほどキープし、ゆっくり力を抜きながら眉毛を元の位置に戻しましょう。
- 1~2を数回繰り返して完了です。
マッサージ
頭皮やおでこへのマッサージは、顔全体の血行促進や老廃物の排出を促すのに効果的です。ひいてはまぶたや目の下のたるみ改善に役立ちます。
なお、まぶたの皮膚は薄いため、直接触れてマッサージをするのはおすすめできません。その刺激が余計にまぶたのたるみを悪化させてしまう可能性もあります。
以下に頭皮マッサージの手順を解説しますので、こちらも空いた時間に実践してみてください。
■頭皮マッサージのやり方
- 両手をパーの形にして頭を包み、頭皮に指の腹を立てるように軽く力を入れ、その場で円を描くように細かく手を動かします。
- 少しずつ場所を移動しながら頭全体をほぐしましょう。ほぐし時間は一箇所につき5~10秒ずつが目安です。
クリームや美容液を使った保湿ケア
コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などの美容成分が減少した肌は乾燥しやすくなります。乾燥も肌のターンオーバーを乱れさせる原因のひとつですので、毎日の保湿ケアを入念に行うことも非常に大切です。
起床後の洗顔後や入浴後に、化粧水や美容液、クリームでスキンケアを行う方は多いでしょう。
まぶたのたるみが気になるときは、美容成分が多く配合されたものでハリを与えながらマッサージするなど、入念なケアを。
年齢とともに肌に合うスキンケアアイテムは変わってきます。しばらく同じ商品を使い続けているという方は、現代のお悩みにアプローチする商品への乗り換えも検討してみてくださいね。
50代のまぶたケアにおすすめのクリームや美容液の選び方

気になるまぶたのケアには、どのようなクリームや美容液を選ぶといいのでしょうか。
ここではスキンケアアイテムを選ぶ際に確認していただきたいポイントをまとめました。
美容成分・保湿成分が含まれるもの
クリームや美容液をどう選べばいいか迷った際は、成分表に注目しましょう。どのような美容成分が配合されているか、各成分がどんな効果をもたらすのか、購入前に把握するのはとても重要です。
繰り返しますが、体内で生成されるコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などの美容成分は加齢とともに減少していきます。
まぶたの肌をハリのある状態に保ちたいと願うなら、これらの美容成分を毎日のスキンケアで補うことから始めましょう。
お悩みへのピンポイントなアプローチが期待できるもの
まぶたのたるみにお困りなら、まずは「特に何が気になるか」を考え、その悩みの解決に役立ちそうなスキンケアアイテムを選びましょう。
同じたるみでも、具体的なお悩みは人によりさまざまです。
「目元を若返らせたい」なら、肌にハリや弾力、うるおいを与えるだけでなく、メイク効果により若見えさせるクリームや美容液が適しているでしょう。
「狭い視野をどうにかしたい」のであれば、テクスチャーの被膜によって、物理的なまぶたの皮膚の引き上げ効果がうたわれている美容液やクリームが、お悩みの解決を手伝ってくれるはずです。
「その商品がどのような強みを持っているか」をきちんと確認した上で購入することは、お悩み改善への大きな近道になります。
セルフケアで効果を感じにくい場合は?

50代のまぶたのたるみは一朝一夕で改善するものではありません。生活習慣を見直し、よくない癖をやめ、毎日コツコツとケアすることで少しずつ改善へ導きましょう。
それでも効果を感じられない場合は、専門家に相談するのも1つの手段です。筋肉や腱の衰えが原因のまぶたのたるみは、眼科で保険適用の治療を受けられる場合があります。
美容外科や美容皮膚科など、美容医療に特化したクリニックへ相談するのもおすすめです。
セルフケアで効果を感じにくい方、スピーディーな改善を望む方は、これらの選択肢もご検討くださいませ。
まとめ
まぶたのたるみは顔の印象を大きく左右します。見た目年齢を1歳でも若返らせたい、明るい目元を取り戻したいという方は、この記事で紹介した対策を今日から実践してみてはいかがでしょうか。
まずは、まぶたのたるみの原因を突き止めることが重要です。対策とあわせてたるみの悪化につながる習慣や癖はできる限り減らしながら、まぶたに優しい生活を心がけてください。
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年齢とともに、皮膚のコラーゲンやエラスチンなどの弾力成分が減少し、まぶたの皮膚が重力や目の周りの筋肉の衰えによってたるみます。また、目を開こうと無意識にまゆげを上げることで、おでこのシワに繋がる可能性もあります。
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