年齢を重ねるにつれて肌の質は変わってきます。深く刻まれたシワは人生でたくさんの経験を積んできた証ともいえますが、やはり顔まわりのシワは目立ってほしくないものです。
今回は50代のおでこのシワに注目し、シワが目立つ原因や改善のためにできること、化粧品選びのコツからシワを目立ちにくくするメイクの方法まで、深く掘り下げていきます。
※なお本記事は、弊社から監修者に依頼し、いただいたコメントを編集して掲載しています。
【監修者プロフィール】
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湯浅道子/エステサロンに8年勤務後、美容の資格を取得し、美容家×ライターとして活躍。 10代の思春期ケアから50代更年期以降のさまざまな肌悩みをサポートする情報を発信中。スキンケアコラム、ブログ記事、メルマガ、美容医療、広告関連など幅広い分野の美容に携わっている。生活習慣、スキンケアを通して、人生100年時代を生きるため、自分自身を好きになれるビューティーライフを実践。【保有資格】コスメコンシェルジュ、化粧品検定1級、2級、薬機法管理者、コスメ薬機法管理者、景表法検定1級
【目次】
おでこのシワが目立つ原因とは?

おでこのシワの有無や深さの度合いは人によって異なります。まずはおでこに目立つシワができてしまう原因をまとめました。
加齢による肌のハリ低下
年齢を重ねるごとにシワが目立ってきた場合は、加齢に伴って肌のハリや弾力が失われたことが原因かもしれません。
人の皮膚にはコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸と呼ばれる成分が含まれています。各成分の役割は、肌の弾力やハリ、水分量を保つことです。
いずれもシワのないピンとした肌を維持するのに重要な成分ですが、これらは赤ちゃんから20代をピークに、徐々に量を減らしていきます。
結果、肌のハリや弾力が低下していくことで、おでこをはじめ目尻や目元にも目立つシワを生み出してしまうのです。
肌の乾燥
細かいシワや表情の変化によって目立つシワが気になる場合は、乾燥が原因と考えられます。
雨が降らない日が続き、土の地面がひび割れているのを見たことはありませんか?肌が乾燥して水分量が減ると表面に細かなひび割れができ、それがシワとなって目立ってしまうこともあります。
顔の表情
表情の癖がおでこのシワの原因になり得ることをご存じですか?鏡を見て、目を大きく開いてみてください。まぶたの力だけで開くと特にシワは寄りませんが、眉毛を上げるように力を入れて目を開くとおでこにシワが入りますよね。
これは表情ジワといい、本来は力を抜けばもとに戻ります。しかし、加齢や乾燥により肌の柔軟性がなくなった状態で同じ表情を繰り返すと、表情ジワは癖になって残りやすくなるのです。
表情ジワができやすい箇所はおでこだけではありません。眉毛をギュッと寄せる癖がある方は眉間に、笑うときに目を細める癖がある方は目尻に表情ジワが出ることもあります。
紫外線によるダメージ
紫外線もシワを悪化させる大きな要因です。紫外線は皮膚の深い部分である真皮層にダメージを与え、肌のハリを維持するために必要なコラーゲンやエラスチンを破壊するといわれています。
加齢によって美容成分が減った50代の肌はとても不安定です。そこへ紫外線によるダメージまでくわわれば、肌の状態はさらに悪化し、よりシワが残りやすい状態になってしまうのです。
頭皮やおでこの筋肉が緊張している
肩や首が凝るというのはよく聞きますが、頭皮も凝るのをご存じですか?ストレスや歯を食いしばる癖、長時間同じ姿勢のまま過ごすなどの原因により、頭皮の筋肉はガチガチに固まってしまいます。
頭皮が凝ると、頭皮からつながっているおでこの筋肉も緊張状態に。おでこに柔軟性がない状態で表情ジワがつくと、表情を戻してもシワが残りやすくなります。
おでこのシワを目立ちにくくするための習慣

深く刻まれたシワを改善するのはなかなか難しいことです。しかし、日々の努力で目立ちにくくできる可能性があります。
ここでは少しでもシワを薄くしたいときに実践したい、毎日の習慣をまとめました。
紫外線対策を怠らない
紫外線は肌の老化を加速させる厄介な存在です。紫外線対策は季節を問わず毎日の習慣にしましょう。
まずは日焼け止めを塗ること。家の中で過ごす日も、窓から入ってくる紫外線に注意が必要です。
特に紫外線が強くなる季節にはSPF・PA数値が高い日焼け止めを用意し、顔やデコルテ、腕など露出している部分にくまなく塗りましょう。
日焼け止めは朝に一度塗るだけでは充分な紫外線対策になりません。汗で流れたり、衣服にこすれて落ちたりすることもあるので、数時間ごとに重ね塗りするのをお忘れなく。
ほかには日傘を差す、帽子をかぶる、半袖の季節にはアームカバーを着用するなども有効な紫外線対策です。
保湿をしっかり行う
肌の乾燥もシワの原因です。朝の洗顔後や入浴後には、特に保湿を重視したスキンケアを心がけてください。
まずは化粧水をたっぷりつけて肌に水分を補い、乳液やクリームを重ねて水分を閉じ込めましょう。日頃から保湿ケアを意識し、肌のバリア機能を高めておくと、紫外線によるダメージも軽減できます。
おでこのシワを含むさまざまな肌の悩みは、乾燥に起因しているケースも多いです。まずはいつも使っている基礎化粧品を見直し、保湿効果が期待できる商品を選ぶことから始めてはいかがでしょうか。
表情のクセの意識
おでこにシワが入りやすい表情の癖がある場合は、意識して直していきましょう。目を開くときはまぶたの力だけを使う、驚いたときにおでこや眉の筋肉に過度な力を入れないようにするなど、ちょっとした心がけで表情ジワは薄くなる可能性があります。
おでこや眉に力を入れないと目が大きく開かない場合は、眼瞼下垂(上まぶたが下がり、開きにくくなっている状態)が疑われます。
眼瞼下垂もまた加齢により発現しやすい症状のひとつです。
「50代でおでこのシワが気になる、目を開くときにおでこに力が入ってしまう」という方は、一度眼科に相談してみてもいいかもしれません。
寝るときの姿勢も意識して
表情ジワができるメカニズムと似ていますが、眠っているときの姿勢がおでこのシワの原因になっている場合もあります。
特にうつぶせ寝や横向き寝が癖になっている方は要注意。眠っているときは意識がなく、体の力も抜けているので、知らない間に枕や布団に顔を押しつけてシワが寄っている可能性があります。
寝るときの姿勢は可能なかぎり仰向けを心がけましょう。最初は慣れないかもしれませんが、まずは意識することが大切です。
おでこのシワにはマッサージも効果的

前述のとおり、頭皮のコリはおでこのシワの原因のひとつです。ここではシワやたるみの予防に役立つマッサージをいくつか紹介します。
頭皮のコリを和らげるマッサージ
両手をパーの形に開き、頭全体を覆うように当てたら軽く指先に力を入れます。そのまま小さく円を描くように両手を動かしましょう。
少しずつ場所をずらしながら、頭皮を隅々までほぐすイメージで手を動かしていきます。マッサージの時間は1回につき3分~5分を目安にしてください。
頭皮が凝りやすい生活をしている方は、頭皮の緊張を和らげる習慣を取り入れましょう。頭皮をマッサージする、運動や入浴で体全体の血行を促進するといった対策が効果的です。
こめかみをほぐすマッサージ
口を軽く開けて力を抜きます。両手をグーにし、指の第一関節と第二関節の間の平らになった部分をこめかみに当ててください。
気持ちよく感じる程度の力で、小さく円を描くように両手を動かします。1ヵ所につき5回ぐるぐる回しながら、こめかみ~耳の上まで両手を移動させ、コリをほぐしましょう。
耳の上部からこめかみあたりに広がる側頭筋は、頭蓋骨と上顎をつなぐ筋肉です。側頭筋のコリは、目尻や眉周辺を含むフェイスライン全体のたるみの原因になるといわれています。
眉まわりの筋肉をほぐすマッサージ
親指と人差し指で、物をつまむときの形をつくります。眉毛をはさんで上下に指を当て、小さく円を描くようにくるくると動かしましょう。このとき爪を立てないよう注意してください。
眉頭~眉尻にかけて1ヵ所につき5回ほど揉み、少しずつ指をずらしながら眉まわりを全体的にほぐしましょう。
スマホやテレビをよく見る方の目は、本人が自覚している以上に疲れています。眼精疲労はおでこのシワのほか目尻や目の下のシワの原因にもなりますので、眉まわりのマッサージはこまめに行うのがおすすめです。
おでこのシワをカバーする化粧品の選び方

おでこのシワが気になるとき、手っ取り早くできる対策がメイクでカバーすることです。ここではおでこのシワをカバーしたいときの化粧品選びのポイントをまとめました。
肌の凸凹を埋めてカバーする化粧下地を選ぶ
シワができると肌の表面に凹凸が生じます。おでこにできたシワが目立つ原因は、この凹凸に光が当たって影ができるためです。
化粧下地は肌に密着し、シワの凹凸を埋めてくれるものを選びましょう。
シワを埋める効果が期待できる化粧品は、毛穴カバーをうたう下地や、ポアプライマーと呼ばれるものが該当します。
カバー力が高いファンデーションを選ぶ
ファンデーションは、薄付きでもカバー力が高いものを選びましょう。カバー力が低いものを使うと、シワを隠すためにファンデーションを重ねることになり、厚塗りになってしまいます。
ファンデーションを厚塗りするとナチュラル感が失われて老け見えしたり、化粧崩れの原因になったりすることも。
ファンデーションの種類は、水分量が多いリキッドファンデーションかクッションファンデーションがおすすめです。
40代〜50代の方がおでこのシワを目立ちにくくするメイク

メイクの仕方によってもシワの目立ち方は変わってきます。おでこのシワを目立ちにくくするメイクのコツを解説します。
メイク前のスキンケアは保湿を重点的に行うこと
肌の乾燥はシワの大きな原因になるため、毎日のメイクは乾燥防止に重きを置きながら行うのが重要です。
まずはメイク前のスキンケアをきちんとすること。そして、化粧下地やファンデーションも保湿成分が配合されたものを選びましょう。
メイク後の乾燥が気になる方は、メイクの上から使用できるミスト状化粧水を利用するのもおすすめです。
ファンデーションは「下から上へ」がポイント
ファンデーションは、おでこの下から上へ塗るのがポイントです。最初にファンデーションを眉間あたりに乗せ、ブラシやスポンジで眉間から髪の生え際に向かって細かく叩き込むように広げていきましょう。
こうするとファンデーションがシワのくぼみに入り込み、肌の凹凸を滑らかにしてくれます。仕上げにフェイスパウダーを使用する場合も同様に、下から上へ優しく叩き込んでください。
ナチュラルなハイライトで優しくシワをなぞる
おでこのシワが深く、化粧下地やファンデーションでカバーしきれない場合は、ハイライトを用意します。ハイライトは密着しやすいクリームタイプか、シワにピンポイントに乗せやすいパウダータイプがおすすめです。
クリームタイプはブラシで取り、おでこの中央から楕円形を描くように薄く伸ばしましょう。
パウダータイプは細いブラシに乗せ、シワに沿って軽くなぞることでシワを目立ちにくくしてくれます。
50代のおでこのシワケアにおすすめのクリームや美容液の選び方

50代のおでこのシワを目立たなくするためには、スキンケアが特に重要です。深く刻まれたシワを少しでも薄くしたい方は、以下で解説するポイントをチェックしながら美容液やクリームを選んでみてください。
シワにピンポイントにアプローチする美容液・クリームを選ぶ
まずは、いま抱えているお悩みに対してピンポイントにアプローチできそうな商品を選ぶこと。
具体的な効果として「シワ改善」効果を持つ医薬部外品であれば、おでこのシワ改善効果が期待できるでしょう。
特定の部位に特化した美容液やクリームを選ぶのもおすすめです。
まつ毛にハリ・コシを与えたい方向けに「まつ毛美容液」という商品があるように、おでこのシワ改善に特化した医薬部外品の美容液やクリームを探してみてはいかがでしょうか。
美容成分が配合された美容液・クリームを選ぶ
加齢に伴って減ってしまった美容成分は外から補いましょう。コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸が減少するのに伴い、肌の乾燥やハリ不足に悩まされる方は少なくありません。
美容液やクリームを選ぶ際に成分を確認することは重要です。前述した3種類にくわえてプラセンタやセラミドなど、ほかの保湿成分が配合されているものを選べば、より高い効果が期待できます。
低刺激処方の美容液・クリームを選ぶ
おでこのシワを改善するのは長期戦になります。肌に負担をかけず長く使い続けられるよう、低刺激処方の美容液やクリームを選ぶことも大切です。
乾燥肌や敏感肌の方は、アルコール成分や着色料、香料が配合された商品は避けたほうがいいでしょう。
基礎化粧品でこれらの成分が使われていないものには「◯◯フリー」「フリー処方」といった記載があるはずですので、購入前に確認してみてください。
まとめ
おでこのシワは人から目につきやすいもの。メイクでカバーしたり前髪で隠したり、なんとか目立たないよう苦慮している方も多いはずです。
一度できたシワを完全に消すのは難しいですが、目立たなくすることはできます。まずはシワの原因を突き止め、よくない生活習慣や癖がある方はそこから改善を目指しましょう。
シワに効果的にアプローチする医薬部外品の美容液やクリームを活用するのもおすすめです。毎日のスキンケアを怠らず、コツコツと継続していけば、少しずつでもシワは薄くなっていくかもしれませんよ。
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年齢とともに、皮膚のコラーゲンやエラスチンなどの弾力成分が減少し、まぶたの皮膚が重力や目の周りの筋肉の衰えによってたるみます。また、目を開こうと無意識にまゆげを上げることで、おでこのシワに繋がる可能性もあります。
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