Column ニッセンBHの美容・健康コラム

更年期のたるみはなぜ起こる?肌が変化する原因と目が重いと感じる理由も解説

公開日:2025.09.17
更新日:2025.09.17

更年期とは閉経の前後10年間のことをいい、一般的に45歳~55歳頃にあたります。年齢を重ねることによる変化は体のあちこちに現れますが、特に更年期を迎えると肌の衰えや顔のたるみ、シワなどを気にする方が増えてくるようです。

この記事では、更年期以降にたるみやシワなどの症状が現れる理由をまとめました。目が重い、目が小さく見えるなど目元の症状にも注目し、原因を深掘りします。

たるみやシワを予防するセルフケアの方法も紹介しますので、最後までご覧ください。

【監修者プロフィール】

湯浅道子

湯浅道子/エステサロンに8年勤務後、美容の資格を取得し、美容家×ライターとして活躍。 10代の思春期ケアから50代更年期以降のさまざまな肌悩みをサポートする情報を発信中。スキンケアコラム、ブログ記事、メルマガ、美容医療、広告関連など幅広い分野の美容に携わっている。生活習慣、スキンケアを通して、人生100年時代を生きるため、自分自身を好きになれるビューティーライフを実践。【保有資格】コスメコンシェルジュ、化粧品検定1級、2級、薬機法管理者、コスメ薬機法管理者、景表法検定1級

更年期に肌や顔、まぶたのたるみが気になるのはなぜ?

肌のお悩みが特に更年期以降に増えるのは理由があります。以下にまとめました。

女性ホルモン減少にともなう諸症状

女性ホルモンの一種であるエストロゲンの分泌量は40代半ばあたりから減少し始め、50代で閉経を迎えると減少速度が一気に加速します。

エストロゲンには、美肌成分であるコラーゲンやエラスチンの生成を促進する役割があるとされています。そのため、エストロゲンが減少する50代以降は肌が不安定になり、たるみやシワなどの症状が現れてしまうのです。

また、エストロゲンの減少は女性に多い病気のひとつである骨粗鬆症のリスクも高めるといわれています。骨量が減少して骨が痩せると、その上にある皮膚や筋肉は支えをなくして垂れ下がり、これもたるみの原因に。

特にフェイスラインの皮膚やまぶたのたるみが気になるときは、顔まわりの骨やせが原因である可能性があります。

表情筋の衰えによるもの

使わない筋肉はどんどん衰えていくもの。頬や目元、顎のたるみが気になるときは、表情をつくるために使う筋肉である表情筋が衰えているのかもしれません。

表情筋が衰える原因には以下のようなものがあります。

・加齢にともなう筋繊維の萎縮によるもの
・無表情で過ごす時間が長い
・人とあまり話さない
・咀嚼回数が少ない

心当たりがある方は、意識的に表情筋を動かして鍛えることが大切です。

長年の紫外線ダメージによるもの

紫外線によるダメージが原因で肌にシミやシワ、たるみとして現れることを、光老化といいます。

紫外線は皮膚の奥にある層の「真皮層」まで届き、ダメージを与えます。真皮層では美肌成分であるコラーゲンやエラスチンなどが生成されますが、紫外線はこれらの成分を変性・破壊する厄介な存在です。

子どもの頃から何年、何十年と紫外線を浴び続けると、ダメージは皮膚の奥にじわじわと蓄積することに。結果、40代~50代になってシワやたるみなどの症状として現れることになるのです。

更年期に目元やまぶたのたるみ、目が重いと感じる理由は?

目元は顔の印象を大きく左右する部分です。40代、50代になると、まぶたのたるみや目の大きさの変化によって「目が重い」と感じる方も増える傾向にありますが、その理由はなんなのでしょうか。

まぶたの皮膚が非常に薄いため

まぶたの皮膚は非常に薄くて繊細です。ほかの体の皮膚と比べて厚みは3分の1ほどしかないため、刺激に弱く乾燥しやすいという特徴をもっています。

しかし、まぶたの皮膚はなにかと触れる機会が多いもの。目が疲れたりかゆみがあったりすると、ついこすってしまう方は多いでしょう。
ほかにもアイメイクをするときや、洗顔時、クレンジングのときにも触れる場所です。

このとき過剰に触りすぎると、まぶたの皮膚には大きな負担がかかります。長年にわたって負担をかけた結果、年齢を重ねてから目元のたるみやシワなどの症状が現れ、目が重い印象になってしまうのはよくあるケースです。

目の疲れもたるみ・むくみの原因に

眼精疲労は目のまわりにさまざまな悪影響をもたらします。目がショボショボする、痛みがあるなどの目そのものの症状を起こすことがあるほか、まぶたのたるみやむくみを引き起こすケースも。

目に違和感があると、無意識に目元に触れてしまう人は多いでしょう。その刺激がまぶたの負担になり、たるみや腫れ、むくみの原因になることもあるため注意が必要です。

また、目が疲れて目元の血行が悪くなるのも、むくみやたるみの原因になります。

眼瞼挙筋の衰え

まぶたを開け閉めするための筋肉である眼瞼挙筋(がんけんきょきん)が衰えると、まぶたが開きにくくなり、目が重く見えることがあります。
眼瞼挙筋が衰える原因は加齢や目の疲れ、目をこする癖などさまざまです。

眼瞼挙筋を支える腱膜がゆるむことにより、目が開きにくくなる眼瞼下垂(がんけんかすい)という病気もあります。

開きにくい目を無理に開けようとして眉毛やおでこに力を入れ、深いシワを生じさせてしまう方は珍しくありません。目元以外に余計な力が入ることにより、頭痛や肩こりを引き起こす方もおられます。

更年期にあらわれやすい肌の変化やたるみとは?

更年期以降、肌にはさまざまな変化が現れます。シワ、たるみ、くすみなどの肌トラブルの原因と、これらの症状がもたらす印象をまとめました。

肌のハリ不足はシワ・たるみの原因に

みずみずしくハリのある肌は、触るとピンと張っています。しかし、加齢にともない皮膚に含まれる美肌成分が減少すると、肌の水分量やハリは低下し、たるみやシワができやすい状態に。

肌にハリがある状態とは、空気が満タンでパンパンに張った風船のようなものです。空気が抜けて風船がしぼむと、風船の表面はたるみ、シワが寄ります。
これは「肌のハリが失われ、シワやたるみが生じている状態」と同じです。

中でもフェイスラインにたるみが生じると、顔まわりの見た目に以下のような変化が現れます。

・輪郭のラインがぼやける
・二重あごになる
・頬がこける
・ほうれい線が目立つ

これらの変化は周囲の人に「老けて見える」「疲れて見える」といった印象を与えやすいです。

くすみの原因はターンオーバーの乱れ

肌のくすみもまた、乾燥により引き起こされます。ほかにもターンオーバーの乱れや血行不良、紫外線ダメージによるメラニンの蓄積もくすみの原因です。

肌にくすみがあると顔の印象が暗くなる、疲れて見えるなど、女性の悩みの種になりそうな症状を引き起こします。

更年期の方の目元のたるみにおすすめのセルフケア

前述のとおり、たるみの原因は加齢や肌への物理的刺激、紫外線によるダメージなど多岐にわたります。
原因に合った対処法で適切なケアを行えば、改善する可能性もあることを覚えておきましょう。更年期に現れる肌の変化に対して、簡単にできるセルフケアのやり方をまとめました。

目元の血行促進

目の疲れや目のまわりの血行不良が原因のたるみは、目元を温めることで和らぐことがあります。
目元を温めたいときは蒸しタオルを使うのが簡単です。蒸しタオルは、以下のいずれかの方法で用意しましょう。

■電子レンジでつくる方法
1.タオルを濡らしてよく絞り、電子レンジ対応のポリ袋に入れる。
2.500wで1分~1分半温める。

■お湯でつくる方法
1.バケツや洗面器に60℃~70℃のお湯を張り、タオルを入れる。
2.ゴム手袋をしてタオルを取り出し、よく絞る。

いずれの方法でつくる場合も、電子レンジや洗面器からタオルを取り出すときはやけどに注意しましょう。また、目の上にタオルを乗せるのは、手で触っても熱くない温度までタオルが冷めてからにしてください。

規則正しい生活習慣

生活習慣の乱れは、まぶたのたるみやむくみ、目の下のくまなど目元の症状として現れることがあります。
日頃から充分な睡眠時間を確保することと、栄養バランスが整った食事をとること、ストレスを溜めすぎないことを心がけましょう。

一度乱れた生活習慣をすぐに戻すのは難しいかもしれませんが、たとえば以下のような習慣なら取り入れやすいかもしれません。

・普段より30分早くベッドに入り、目をつむる
・食事のときに意識して噛む回数を増やす
・食べる量を腹八分目に留める
・こまめに水分補給をする
・自分が落ち着く空間でゆっくり過ごす時間をとる

まずはできる範囲から少しずつ、心身に優しい習慣を取り入れてみてください。

紫外線対策で光老化を予防

現代において、紫外線は「肌に悪影響を及ぼすもの」というイメージが浸透しています。しかし、ひと昔前まではむしろ「日焼けしている人は健康的」というイメージのほうが強い傾向がありました。
その時代を知っている方は、つい紫外線対策をおろそかにしてしまうかもしれません。

前述したとおり、紫外線は光老化の原因である厄介な存在です。紫外線量は特に夏に増加しますが、基本的には1年中降り注いでいるため、季節に関係なく対策を怠らないようにしましょう。

対策の一例は以下のとおりです。

・日焼け止めを塗り、屋外ではこまめに塗り直す。
・長袖を着る
・日傘や帽子を使う
・日差しが強い時間の外出を避ける

更年期の肌のたるみやシワをやさしくケアする基本習慣

たるみやシワは毎日の生活習慣で悪化することも。更年期の肌を若々しく保つために心がけたいスキンケアのポイントと、見直すべき癖をまとめました。

保湿ケアで肌の乾燥を和らげる

更年期のたるみやシワの対策には保湿ケアが効果的です。加齢とともに減少するコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸を補える基礎化粧品を用いて、朝晩しっかり肌を保湿しましょう。

肌が乾燥しやすい環境にいないか、日頃の生活を見直すことも大切です。

・エアコンの風に直接あたらないようにする
・入浴後は素早く保湿ケアを行う
・部屋の湿度が低い季節は加湿器を使う
・日中も肌の乾燥を感じたときはミスト化粧水で水分を補う

日頃からこれらのポイントを意識し、肌に負担をかけない生活を心がけましょう。

エイジングケア化粧品を取り入れる

若い頃からずっと同じ化粧水や美容液を使い続けている方は、見直すことを検討しましょう。
年齢を重ねるごとに肌の状態は変化します。20代や30代の頃に合っていた基礎化粧品でも、40代や50代の肌に使うには必要な成分やうるおいが不足しているかもしれません。

加齢にともなう肌の諸症状が気になるときは、エイジングケア化粧品を取り入れるのもおすすめです。
特に閉経を迎えたあとの肌は不安定になりやすいため、年齢肌にアプローチができる基礎化粧品を使うことが重要です。

表情の癖を意識する

笑ったときや怒ったとき、驚いたとき、あくびをするときなど、表情が変わると顔のいろいろなところにシワが生じます。
肌に弾力やハリがある若いうちはそこまで気にしなくてもいいですが、年を重ねるにつれて肌質が変わると、表情の変化によってできたシワが残ってしまうことも。

眉を寄せる、顎や眉毛に力を入れて目を見開くなどの癖がある人は、眉間や眉毛の上、おでこに深く消えないシワが刻まれてしまうことがあります。

気になるシワがあるときは、自分が普段どのような表情をしているか意識してみましょう。身近な人に聞いてみるのもおすすめです。

更年期のたるみにアプローチする美容医療・治療法

セルフケアで思ったような効果を得られない場合は、美容医療の専門医に相談するのも選択肢のひとつです。

美容皮膚科や美容外科での治療法には、美容医療機器を使う方法や、注射で肌に美容成分を注入する方法、外科手術などがあります。治療を検討している場合は、信頼できる医療機関を選択し、納得がいくまで説明を受けてから決断するようにしましょう。

更年期の方によくあるQ&A

Q. 食生活を見直すにあたり、特に意識してとるべき食材や栄養素はありますか?

A. 大豆イソフラボンという栄養素はエストロゲンと分子構造が似ており、更年期に出やすいさまざまな症状を緩和する効果が期待されています。豆腐、納豆、みそなど大豆製品に多く含まれますので、献立に取り入れてみてください。
ビタミンEやビタミンB群は、ホルモンバランスを整えるのに役立ちます。

食事の際はよく噛んで表情筋を動かすようにすると、口まわりや顎、頬のたるみ予防につながるためおすすめです。

Q. 洗顔やスキンケアのあとに肌がヒリヒリすることがあります。考えられる原因はなんでしょうか?

A. 更年期の肌は不安定で、使い慣れていた洗顔料や基礎化粧品が急に合わなくなることも珍しくありません。季節によって合わなく感じることもあるため、そのときどきの状況に合わせて肌に馴染むアイテムを選ぶようにしましょう。

Q. 更年期のたるみ対策にマッサージは効果的ですか?

A. たるみが気になる箇所や、その周辺の血行を促すという意味ではマッサージは効果的です。
しかし、強く揉み上げるような刺激の強いマッサージは逆効果になる可能性もあります。ご自身でマッサージをする場合は、撫でるように優しく行ってください。

まとめ

更年期の女性の体にはさまざまな変化が現れます。たるみ、シワ、くすみなどが生じると顔の印象が変わるため、中には落ち込んでしまう人もいるでしょう。

これらの症状はセルフケアや生活習慣の見直しで改善できる場合もあります。年齢肌に応じたスキンケアや表情の癖の見直し、規則正しい生活など、肌のためにできることをお試しください。

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