年齢とともに肌質や顔の印象は変わっていくもの。よく見られる変化としてしわやたるみ、シミなどが挙げられますが、中には「目が小さくなった」と感じる方もおられるそうです。
今回は50代になって目元の印象が変わった、以前より目が小さく見える気がするという方に向けて、その原因と対処法を解説します。毎日の生活の中で見直すべき習慣や、スキンケアのポイント、目を大きく見せるメイクのコツもまとめました。
※なお本記事は、弊社から監修者に依頼し、いただいたコメントを編集して掲載しています。
【監修者プロフィール】
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湯浅道子/エステサロンに8年勤務後、美容の資格を取得し、美容家×ライターとして活躍。 10代の思春期ケアから50代更年期以降のさまざまな肌悩みをサポートする情報を発信中。スキンケアコラム、ブログ記事、メルマガ、美容医療、広告関連など幅広い分野の美容に携わっている。生活習慣、スキンケアを通して、人生100年時代を生きるため、自分自身を好きになれるビューティーライフを実践。【保有資格】コスメコンシェルジュ、化粧品検定1級、2級、薬機法管理者、コスメ薬機法管理者、景表法検定1級
【目次】
50代で目が小さくなったと感じる理由は?

まずは年齢を重ねるにつれて目が小さく見えるようになる原因を解説します。
加齢による目元の変化
年齢を重ねるごとに肌の状態は変化していきます。その理由は、皮膚に含まれる美肌成分が徐々に減少していくため。
皮膚は表面から表皮、真皮、皮下組織の3層構造になっています。このうち真皮層ではコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などの美肌成分が生成されていますが、この生成量は加齢とともに減少していくことをご存じですか?
美肌成分が減った皮膚からは水分やハリが失われ、肌にはたるみやくぼみが生じたり、しわができたりすることも。
結果、上まぶたの皮膚が垂れ下がって目にかかることにより、目が小さく見えてしまうケースは少なくありません。
まぶたへの物理的刺激によるたるみ
まぶたの皮膚は非常に薄く、ほかの体の部位に比べて3分の1程度の厚さしかありません。そのため摩擦刺激にとても弱いです。
皮膚は3層構造と前述しましたが、このうち表皮はさらに細かく4層に分かれています。もっとも外側にある角質層は0.02mmほどしかなく、こする・ひっかくといった刺激で簡単に剥がれてしまうほど繊細です。
摩擦で角質層が傷つくと肌のターンオーバーが乱れ、乾燥しやすくなります。肌の乾燥はたるみやしわなど、さまざまな肌トラブルを引き起こす要因になることも。
目をこすったり頻繁に触ったりする癖がある方は、できるだけ控えるようにしましょう。
まぶたのむくみ
まぶたがむくみ、腫れぼったい状態になると目が小さく見えることがあります。むくみはアルコールや塩分の過剰摂取、睡眠不足、血行不良などさまざまな要因で引き起こされるものです。
生活習慣が乱れているときに出やすい症状でもあるので、むくみが気になるときは最近の生活を振り返ってみましょう。
まぶたが垂れ下がる病気の可能性も
まぶたを支える筋肉や腱がゆるみ、まぶたが垂れ下がってしまう病気を眼瞼下垂(がんけんかすい)といいます。眼瞼下垂だとまぶたの力だけで目を大きく開くことが難しくなるため、目が小さく見えてしまうことが。
目を大きく開こうと、無意識に眉毛やおでこの筋肉に力を入れてしまう人も少なくありません。
これが癖になると、眉毛の上やおでこに「表情じわ」と呼ばれる深いしわが生じてしまうことがあるため要注意です。
目が小さくなるのを予防する、50代のやさしい目元ケア方法

50代になって目が小さくなったと感じる方は、以下に紹介する目元ケアを試してみてください。生活習慣や日常の癖を見直すだけでも、顔の印象は変わることがありますよ。
目が疲れる行為を控える
PCやスマホを長時間にわたって見続けることは、眼精疲労の原因になるため避けましょう。目の疲れは血行不良やそれにともなうむくみ、たるみなどさまざまな症状を引き起こす要因になります。
仕事などでやむを得ずPCやスマホを使う場合は、1時間の使用ごとに10分休憩をとることを習慣にしてください。
PCやスマホに限らず、手元の作業にぐっと集中するのも目を疲れさせます。ものがぼやけて見える、目がかすむ、しょぼしょぼするなどの症状は眼精疲労のサインですので、自覚症状があるときはできるだけ早く作業を切り上げて休憩することが大切です。
まぶたに刺激を与えない
前述のとおり、まぶたの皮膚は非常に薄く刺激に弱いです。目のかゆみや違和感があるときにこすったり、まぶたや眉毛につい触ったりする癖がある人は、意識してやめるように心がけましょう。
毎日の洗顔やクレンジング、アイメイクもやり方によってはまぶたの皮膚に大きな負荷をかけてしまいます。
洗顔料はたっぷり泡立てて泡を肌の上に滑らせるように洗う、クレンジングの際にごしごしこすらないようにするなど、肌に触れるときは「常に優しく」を忘れないようにしてください。
目元のまわりを温める・冷やす
目の疲れやまぶたのむくみが気になるときは、蒸しタオルや市販のホットアイマスクなどで温めて血流を促すのがおすすめです。
10分ほど温めたあとは冷たい濡れタオルをあてて目元を冷やしましょう。
むくんでいる箇所を温めてから冷やすと血行がよくなり、むくみの原因になっている余分な水分や老廃物が排出されやすくなります。1日の終わりのリラックスタイムに、目元の温冷ケアを取り入れてみてはいかがでしょうか。
目が小さく見えるときに取り入れたいケアと日常習慣

目元の印象を変えたいときはマッサージやスキンケアも効果的です。コツコツと継続することで目元の印象が変わることもあります、ぜひ生活の一部に取り入れてみてください。
マッサージ・ストレッチ
目元のたるみやむくみが気になるときは、目のまわりのマッサージやストレッチをするのも効果的です。
まず一番の注意点として、目元を触るときは「優しく、負担をかけないこと」を常に意識すること。マッサージやストレッチをする過程で、目元の皮膚に強い刺激を与えては逆効果になってしまいます。
以下におすすめのマッサージとストレッチの手順をまとめました。
おでこのマッサージ
目のまわりの筋肉はおでこの筋肉とつながっています。眼精疲労やまぶたのたるみが気になるときは、おでこのマッサージでコリを和らげてみてください。
手順は以下のとおりです。
1.両手をグーの形に握り、左右のこめかみにあてます。手を小刻みに動かしながら生え際に沿っておでこの一番上まで移動しましょう。
2.再びこめかみに両手の拳をあて、10回ぐるぐると回します。
3.最後にこめかみに両手の拳を押し当てたまま、ぐぐっと上方向へ引き上げて完了です。
ウインクストレッチ
リズミカルにウインクをすると目の疲れが和らぎます。PCやスマホを操作したあとの休憩時間に、以下のストレッチを取り入れてみてください。
1.まずは右、左、右、左…と計10回ほど、リズムよくウインクをします。
2.ウインクのテンポを少しだけ速め、再び10回ウインクをしましょう。
3.次は少し力を込めるイメージで、10回強めにウインクをします。
4.最後に、両目をぎゅっと閉じてからパッと開く動作を3回行い、完了です。
保湿重視のスキンケアを行う
目のまわりに限らず、肌の乾燥はたるみやしわなどさまざまな肌トラブルを引き起こします。まぶたが垂れ下がって目が小さくなったと感じるときは、まず毎日のスキンケアで充分な保湿を心がけましょう。
化粧水や美容液は、加齢とともに減少する美肌成分がたっぷり配合されているものを選ぶのがおすすめです。
コラーゲンやヒアルロン酸、エラスチンなど、パッケージにこれらの成分の表示があるか購入前に確認するのをお忘れなく。
肌の状態は年齢とともに変化していきます。「いつも使っている基礎化粧品が最近しっくりこない」と感じるときは、現在の肌に合うアイテムに交換するタイミングなのかもしれませんよ。
生活習慣の見直し
目元がむくんで腫れぼったく見えるときは、むくみを生じさせやすい生活を送っている可能性があります。
アルコールを頻繁に飲む、しょっぱい食べ物が好き、睡眠不足が続いているなど、どれかひとつでも心当たりがあれば改善したほうがよさそうです。
眠るときの姿勢で目元がむくんでしまうこともあります。低い枕を使っている、うつ伏せで眠っているという方は、顔まわりに余分な水分が集まることでむくみやすくなるため、寝姿勢から見直すことをおすすめします。
目が小さくなったと感じる50代におすすめのメイクテクニック

手っ取り早く目元の印象を変えたいときは、目が大きく見えるメイクを試してみませんか?目がぱっちりと大きく見えるアイメイクのテクニックをまとめました。
アイラインは目尻から少し長めに伸ばす
実際の目の大きさよりも長めにアイラインを引くと、錯覚で目を大きく見せることができます。アイラインを引くときは目尻から3~5mmほどはみ出すように引きましょう。
年齢を重ねるにつれて目元のたるみや目尻の下がりが気になってきた方は、目尻からやや上の方向へ跳ね上げるようにアイラインを引くのもポイントです。キリッと目力のある印象的な目元に仕上がります。
ブラウン系&パールのアイシャドウで奥行きのある目元に
まぶたのたるみで目が小さく見えたり、目元がぼやけた印象になっていたりするときは、ブラウン系のアイシャドウを上下のまぶたに広げ、くっきりと陰影のある目元に仕上げましょう。
上まぶたには二重のラインよりも広めに塗り、下まぶたにも目頭から目尻まで全体的に馴染ませます。
くわえてパール入りのアイシャドウは肌にハリ感を与えてくれるため、目元にメリハリを出したいときにおすすめです。
マスカラは上下のまつ毛にしっかり塗って目元ぱっちり
目が小さく見えるときは、上向きにくるんとカールしたまつ毛をつくるのも大切です。まつ毛が上がっていると目の縦幅が広く見え、目元がぱっちりした印象になります。
まずはビューラーでまつ毛をしっかり上向きにすること。ビューラーは自分の目の形に合うものを選ぶことが大切です。
マスカラはカールキープ力が高いものを選ぶと、1日中上向きまつ毛をキープしやすくなります。
あわせてお湯で洗い流せるタイプを選べば、メイクを落とす際にクレンジング剤や洗顔料で目元をゴシゴシと洗う必要がなくなるため、肌への負担をより抑えやすくなるでしょう。
気になる場合は医療機関に相談へ

セルフケアによる効果は一朝一夕で得られるものではありません。目元のストレッチやスキンケアでセルフケアをしても目の小ささが気になる場合は、医療機関に相談するのも手段のひとつです。
前述した眼瞼下垂であれば眼科で、加齢にともなう症状であれば美容皮膚科や美容外科で相談ができます。
できることをいろいろ試したうえでの最終手段として、医療という選択肢があることも覚えておくといいでしょう。
50代の目元に関するよくあるご質問

最後に50代くらいで感じやすい目元の印象の変化に関して、よくあるご質問を紹介します。
Q.日によって目の大きさが違って見えます。原因はなんでしょうか?
A.むくみや疲れ目、睡眠不足などにより二重の幅が変わったり、普段二重や奥二重のまぶたが一重になったりすることがあります。規則正しい生活習慣を心がけてみましょう。
Q.眼瞼下垂は自然治癒しますか?
A.自然治癒はしません。まぶたへの刺激を減らす、まぶたを開閉する筋肉の眼瞼筋(がんけんきん)を鍛えるなどで悪化するのを予防することはできます。
すでに視野の狭さや目の開きにくさを感じている人は、医療機関での治療を検討しましょう。
Q.いますぐ目を大きくしたいです。即効性のある方法はありますか?
A.二重のりやアイテープでまぶたを二重にする、二重の幅を広くするなどすれば目を大きく見せることはできます。しかし、これらはまぶたの刺激になることもあるため、使う際は注意が必要です。
即効性が期待できるおすすめのケアは、皮膜形成効果(※)があるアイクリームや美容液を使う方法です。美肌成分が配合されたものを選べば、スキンケアを行いながら目元をすっきり見せる演出が期待できます。
※肌に塗った成分が乾燥する過程で被膜を形成し、たるみやしわが生じた部分を物理的に引き上げる効果のこと。
まとめ
50代になって目が小さくなったと感じるときは、まぶたのたるみやむくみ、眼瞼下垂などが原因であるケースが多いです。
目元に変化を及ぼす可能性がある生活習慣は見直しつつ、保湿重視のスキンケアやマッサージ・ストレッチなどで目元ケアを行いましょう。
「年齢のせいだから」と諦めてなにもしないままでは、目元の老化はさらに加速してしまうかもしれません。まずはできる範囲で、毎日継続しやすいケアから始めてみてはいかがですか?
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年齢とともに、皮膚のコラーゲンやエラスチンなどの弾力成分が減少し、まぶたの皮膚が重力や目の周りの筋肉の衰えによってたるみます。また、目を開こうと無意識にまゆげを上げることで、おでこのシワに繋がる可能性もあります。
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