40代に入ると、「なんとなく顔が疲れて見える」「昔より老けた気がする」といった変化を感じる方が増えてきます。これは気のせいではなく、肌の質や骨格、筋肉の状態が少しずつ変化していることが原因です。
今回は、40代の女性が直面しやすい「老け顔のサイン」に注目し、その主な原因や予防・改善のためにできることを紹介します。毎日のスキンケアの見直しや生活習慣の工夫を通して、今の自分に合った“若見えケア”を始めてみましょう。
※なお本記事は、弊社から監修者に依頼し、いただいたコメントを編集して掲載しています。
【監修者プロフィール】
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湯浅道子/エステサロンに8年勤務後、美容の資格を取得し、美容家×ライターとして活躍。 10代の思春期ケアから50代更年期以降のさまざまな肌悩みをサポートする情報を発信中。スキンケアコラム、ブログ記事、メルマガ、美容医療、広告関連など幅広い分野の美容に携わっている。生活習慣、スキンケアを通して、人生100年時代を生きるため、自分自身を好きになれるビューティーライフを実践。【保有資格】コスメコンシェルジュ、化粧品検定1級、2級、薬機法管理者、コスメ薬機法管理者、景表法検定1級
【目次】
40代女性の平均顔や見た目とは?

「40代になってから、顔の印象が変わってきた気がする」そう感じたとき、つい他人と自分を比べてしまったことはありませんか?
「私って年相応なのかな?」「周りより老けて見えてない?」といった不安がよぎるのは、ごく自然なことです。ですが、こうした悩みを抱えているのはあなただけではありません。
40代は、誰しもが見た目の変化を実感しやすい時期です。肌のハリやツヤが徐々に落ち着き、シミ・シワ・たるみ、髪のうねりやボリュームダウンといった変化が少しずつ現れてきます。さらに、基礎代謝の低下により「若いころより体型が戻りにくくなった」と感じる方も多くなります。
大切なのは、「誰かと比べること」ではなく、「今の自分に起きている変化」に気づき、それに合ったケアを取り入れていくことです。
日々の生活習慣を少し見直すだけでも、肌や表情にポジティブな変化が表れます。
40代女性が感じる「老け顔」の原因とは?

年齢を重ねると、顔まわりに少しずつ変化が現れてきます。「年齢だから仕方ない」と諦める前に、まずは自分の肌にどんな変化が起きているのかを知ることが大切です。原因を正しく理解すれば、改善へのヒントが見えてくるかもしれません。
肌のハリや弾力の低下
40代に入って「肌が乾燥しやすくなった」「以前よりハリがない」と感じることはありませんか?
この変化の大きな要因が、“肌の生まれ変わり”であるターンオーバーの低下です。若い頃には約28日周期で行われていたターンオーバーも、40代では約55〜75日に。肌の再生が遅くなることで、くすみやごわつき、ハリのなさを実感しやすくなります。
加えて、セラミドやヒアルロン酸など、肌のうるおいを守る成分も加齢とともに減少し、乾燥や小ジワ、たるみが目立ちやすくなってしまいます。
老け顔対策のポイントは「保湿ファースト」。洗顔後はできるだけ時間を空けずに保湿し、水分と油分のバランスを整えましょう。
クレンジングやマッサージによる摩擦
40代以降の肌は、水分や皮脂が減少し、外的刺激に対して敏感な状態になっています。この状態で、ゴシゴシと強く洗うような洗顔や、洗浄力の高いクレンジングを使用してしまうと、肌のバリア機能が損なわれてしまいます。
肌の摩擦は、乾燥・赤み・くすみなど多くの肌トラブルの原因に。洗顔やクレンジングの際は、やさしくなでるように洗いましょう。しっかりメイクをした日は、専用リムーバーで丁寧に落とすことが大切です。
また、マッサージを行う場合はクリームやオイルで滑りを良くし、短時間で済ませましょう。「やればやるほど効果がある」というものではないので、肌の状態を見ながら取り入れてみてください。
肌にダメージを与える光老化
加齢と同じくらい、肌の老化を進める要因が「紫外線」です。紫外線は肌の奥深く、真皮層にまで届き、コラーゲンやエラスチンといった肌のハリや弾力を支える成分を破壊してしまいます。
これが、シミ・シワ・たるみといった老け顔サインの一因です。特に、若い頃に紫外線対策を怠っていた方は要注意。そのダメージは、40代以降に見た目として現れてくることがあります。
とはいえ、太陽の光をまったく避ける必要はありません。ビタミンDの生成や免疫力の維持のためにも、1日15分〜20分ほどの日光浴は推奨されています。
重要なのは、「無防備に浴びない」こと。UV効果のあるスキンケアアイテムを使う、10時〜14時の強い紫外線時間帯には日傘や帽子を活用するなど、小さな対策を日常に取り入れていきましょう。
年齢で変わる「老け顔」のサイン

40代と一口にいっても、前半と後半では肌の状態や顔の印象に微妙な違いが出てくる時期です。「なんとなく老けてきたかも?」と感じたときは、年齢ごとの変化を冷静に観察することが、若々しさを保つ第一歩につながります。
ここでは、40代前半・後半で現れやすい“老け顔サイン”と、その背景についてご紹介します。
40代前半(40〜44歳)に見られる老け顔サイン
40代に入りたての頃は、気持ち的にはまだ30代という方も多いかもしれません。しかし、ふと鏡を見たときに「顔がなんだか疲れて見える」「ニキビの治りが遅くなった」など、小さな変化に気づくことが増えてくる年代です。
くすみ
40代前半で目立ちやすいのが「くすみ」。くすみの原因は、血行不良や紫外線ダメージに加え、近年注目されている「糖化現象」も関係しています。
糖化とは、余分な糖が体内のたんぱく質と結びつくことで、肌に“焦げ”のような影響を与える状態です。この糖化が進むと、肌の透明感が失われ、くすんだ印象になってしまいます。
特に、甘いお菓子やジュース、ごはん・パン・パスタなど炭水化物が好きな方は要注意。気づかないうちに、肌の透明感が奪われているかもしれません。
老け顔サインに気づいたら、まずは糖化を進める揚げ物や糖分の多い食事を控えること。抗酸化作用の高いリコピンを意識的に摂るのも効果的です。まずは、お仕事中に飲んでいた甘いジュースをトマトジュースや野菜ジュースに置き換えることからはじめてみましょう。
大人ニキビ
40代に入ってから増えた肌トラブルのひとつが、あごや口まわりにできる「大人ニキビ」。これは、ホルモンバランスの乱れや睡眠不足、ストレス、栄養の偏りといった生活習慣が大きく関係しています。
これらの要因が積み重なることで、ターンオーバーが乱れ、毛穴が詰まりやすくなるため、ニキビができやすい状態に。また、できてしまったニキビを厚塗りのメイクで隠すと、悪化を招くこともあります。メイクツール(ブラシ・パフ)は週に1~2回洗うなど、清潔な状態を保つことも大切です。
40代後半(45〜49歳)に見られる老け顔サイン
40代後半になると、肌や髪、輪郭に「年齢のサイン」が徐々に定着してくるのを感じる方が増えてきます。シミ・シワ・たるみなどの悩みが、より明確になる時期です。
シワ
この時期に特に気になりやすいのが、目元や額、口元に刻まれる「シワ」。加齢により、肌の弾力が低下し、表情のクセがシワとして定着しやすくなります。
シワの主な原因は、乾燥・紫外線・加齢と言われています。日焼け止めをこまめに使い、保湿を丁寧に行うことで、これ以上深くならないように予防することが重要です。
また、見落としがちなのが、普段の「姿勢」です。スマホを見るときに長時間うつむいた姿勢を取ると、首や額にシワが入りやすくなるため、目線の高さを意識しましょう。
たるみ
40代後半では、フェイスラインや頬の「たるみ」が気になってくる方も多くなります。これは、コラーゲンやエラスチンの減少に加えて、表情筋の衰えや体重の増減によるもの。また、無表情で過ごす時間が長い人は、顔の筋肉が使われにくく、たるみやすくなる傾向があります。
マッサージをする際は、顔を強くこするのではなく、耳まわりや側頭部をやさしくほぐして血流を促すケアがおすすめです。肌への摩擦を避けながら、血流と筋肉のバランスを整えることが、たるみケアの鍵です。
40代女性が「老け顔」にならないためのケア習慣

40代は、加齢による肌の変化が少しずつ現れる時期ですが、日々のケアや生活習慣を見直すことで老け顔の進行をゆるやかにすることができます。
ここでは、忙しい日々の中でも無理なく取り入れられる、肌を守るためのシンプルな習慣をご紹介します。
お風呂上がりは「すぐに保湿」を意識する
入浴後は体温の低下とともに、肌から水分が急速に蒸発するタイミングです。このタイミングを逃すと、肌の乾燥が進み、小ジワやごわつきの原因に。保湿は“後回しにしない”が鉄則です。お風呂上がりは、まずスキンケアを優先し、化粧水・乳液・クリームなどでしっかりうるおいを閉じ込めましょう。
特に乾燥しやすい方は、油分の多いクリームやオイルの使用がおすすめです。スキンケアアイテムはあらかじめ脱衣所や洗面台にセットしておくと、動作がスムーズになります。
毎日同じ時間・同じ場所で鏡を見る習慣を
肌や表情の変化を的確に捉えるには、「日々の観察」も美容習慣のひとつとして取り入れるのがおすすめです。照明の種類や時間帯によって顔の見え方は大きく異なるため、できるだけ同じ条件で鏡を見ることが大切です。
たとえば朝の自然光が入る時間や、洗面台の明るさなど、“基準になるタイミング”を決めて観察することで、「まぶたが少し下がってきたかも」「フェイスラインがぼやけてきた?」といった、小さな変化に気づきやすくなります。
こうした気づきがあれば、むやみにアイテムを買い足すのではなく、「今の自分に必要なケア」だけに絞った効率的な美容が実現できます。
また、年齢やトラブルの変化にあわせて、スキンケアアイテムも見直していくことが大切です。「ずっと同じものを使っている」という方は、今の肌悩みにフィットするものへ切り替えを検討するタイミングかもしれません。
日焼け止めは“スタンプ塗り”で摩擦レスに
紫外線対策は老け顔予防に欠かせませんが、日焼け止めを塗る際の“摩擦”にも注意が必要です。
おすすめは、肌に負担をかけにくい「スタンプ塗り」。手のひらに適量を取り、両手を合わせて広げたあと、顔にスタンプを押すようにポンポンと軽く置いていくイメージで塗布します。
目元や小鼻まわりなどの細かい部分は、指先でそっと押さえるように仕上げるのがポイント。最初は慣れないかもしれませんが、続けていくうちに手早くきれいに仕上げられるようになります。
40代女性の「老け顔」を若見えに導くメイク術

40代になると、これまでと同じメイクが、かえって老け見えの原因になってしまうこともあります。肌の質感や顔の印象が変化するこの時期は、年齢に合わせたメイクの見直しがポイントです。
ここでは、自然な若見えを叶えるためのメイクのコツをご紹介します。
ベースメイクは「保湿力」と「密着感」を重視
40代の肌は、乾燥しやすく、ファンデーションが浮きやすいと感じる人が増えてきます。まずは保湿力の高い下地やリキッドファンデーションを選び、肌をなめらかに整えることが大切です。
また、これまでよりワントーン暗めのファンデーションを選ぶと、シミやくすみを自然にカバーでき、肌に立体感が生まれます。夕方になるとメイクが崩れてしまう場合は、ファンデーションを厚塗りせず、コンシーラーで部分的にカバーする方法がおすすめです。
ポイントメイクは「引き算」で洗練感を
40代のメイクで意識したいのは、引き算です。すべてをしっかり仕上げるのではなく、「どこかひとつを引き立てる」ことが、ナチュラルな若見えにつながります。
たとえば、目元をしっかり作る日は、リップやチークは控えめに。逆に、鮮やかなリップを主役にしたい日は、アイメイクはナチュラルに仕上げるとバランスが取れます。「濃くする」ではなく、「整える」メイクを心がけると、大人の余裕を感じる洗練された印象に仕上がります。
40代女性の「老け顔」を若見えに導く髪型は?

スキンケアやメイクに力を入れていても、髪型ひとつで印象が大きく左右されることがあります。 特に40代は、髪のハリやボリュームが変化しやすい時期。顔まわりをどう見せるかが若見えの鍵になります。
中でも、前髪の取り入れ方は“印象チェンジ”に効果的。顔の形やお悩みに合わせたスタイルを選ぶことで、自然とフェイスラインやシワをカバーできます。
面長さん|「下ろす前髪」でおでこのシワをカバー
縦のラインが強調されやすい面長タイプは、ふんわりと前髪を下ろすスタイルがおすすめです。
前髪を作ることで、おでこの面積を自然に隠し、縦長の印象をやわらげてくれます。さらに、おでこのシワや眉間のラインを目立ちにくくする効果も。重くなりすぎない「シースルーバング」にすれば、抜け感と軽やかさも加わり、今っぽさのある印象に仕上がります。
ベース型さん|「分ける前髪」でフェイスラインを引き締め
エラが気になりやすいベース型さんは、センター分けや7:3など、前髪を分けて顔まわりに動きを出すスタイルがぴったりです。顔まわりにレイヤーを入れたカットと組み合わせることで、エラ部分をやわらかくカバー。視線が縦方向に流れるため、小顔見せやシャープな印象を演出できます。
丸顔さん|「かきあげ前髪」でリフトアップ効果をプラス
顔の横幅が気になりがちな丸顔タイプには、ふんわりと立ち上げた「かきあげバング」がおすすめです。おでこを少し見せることで縦のラインが強調され、フェイスラインが引き締まった印象に。視線が自然と上に向かうことで、顔全体がリフトアップして見える効果も期待できます。
まとめ
40代は、肌やフェイスラインの変化を実感しやすくなる時期。 「何から始めればいいのかわからない」と感じるときこそ、基本に立ち返ることが大切です。
まず見直したいのは、乾燥・紫外線・摩擦といった、肌への負担になる要素を減らすこと。そしてもうひとつ大切なのが、“自分の顔と丁寧に向き合う習慣”を持つことです。
たとえば、毎日同じ時間・同じ明るさのもとで鏡を見てみると、「まぶたのたるみ」「おでこのシワ」など、今の自分に必要なケアのポイントが自然と見えてきます。
あれこれ試すよりも、自分に合ったケアをひとつ見つけて、じっくり続けていくことが変化を実感する近道。メイクもスキンケアも、そして髪型も、“正解はひとつ”ではありません。
他人と比べるのではなく、「今の自分に合う方法」を見つけていくことが、自然な若々しさを育てるヒントです。
40代は、まだまだ変われるタイミング。今日からできる小さな見直しを積み重ねて、「なんだか最近、若々しいね」と言われる自分を目指しませんか?
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