シワや毛穴のお悩みを解決するために日々情報収集をされている方なら、一度は「ソフトフォーカス効果」という用語を目にしたことがあるのでは?
この記事ではソフトフォーカス効果について深く掘り下げ、仕組みを分かりやすく解説します。
あわせて、ソフトフォーカス成分が配合された化粧品選びのポイントもまとめました。お肌の気になるシワや毛穴の開き、シミなどを目立ちにくくしたい方は、ぜひ最後までお読みください。
※なお本記事は、弊社から監修者に依頼し、いただいたコメントを編集して掲載しています。
【監修者プロフィール】
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湯浅道子/エステサロンに8年勤務後、美容の資格を取得し、美容家×ライターとして活躍。 10代の思春期ケアから50代更年期以降のさまざまな肌悩みをサポートする情報を発信中。スキンケアコラム、ブログ記事、メルマガ、美容医療、広告関連など幅広い分野の美容に携わっている。生活習慣、スキンケアを通して、人生100年時代を生きるため、自分自身を好きになれるビューティーライフを実践。【保有資格】コスメコンシェルジュ、化粧品検定1級、2級、薬機法管理者、コスメ薬機法管理者、景表法検定1級
ソフトフォーカス効果とは?

ソフトフォーカス効果とは、光の乱反射を利用して物体の表面を滑らかに見せる作用のことです。
メイクにより化粧品に含まれる成分を肌の表面にまとわせ、その成分が光を反射することでシワやシミを目立ちにくくします。
ソフトフォーカスは写真用語にも用いられる言葉です。撮影技法における「ソフトフォーカス」とは、光を拡散させることで被写体をあえてぼかし、柔らかい印象の写真を撮影する手法をさします。
代表的なソフトフォーカス成分

まずはソフトフォーカス効果をうたう化粧品に配合されている、代表的な成分を7つまとめました。
以下の項目では各成分を化粧品に配合することで得られる効果を解説しますが、ソフトフォーカス効果に関する記述は共通するため割愛します。
(ジフェニルジメチコン/ビニルジフェニルジメチコン/シルセスキオキサン)クロスポリマー
ジフェニルジメチコン、ビニルジフェニルジメチコン、シルセスキオキサンの3種類の成分が連結してできた微細なパウダー状の成分です。化粧品になめらかな感触をもたらす目的で配合されています。
なお、クロスポリマーとは、化粧品の成分表において「乳化剤」「乳化安定剤」「増粘剤」などと記載されている成分です。以降、名称にクロスポリマーと含まれる成分がいくつか登場しますが、類似の成分とご認識ください。
ジメチコンクロスポリマー
ジメチコンという成分を微粒子化した成分です。化粧品におしろいのようなふんわりとした甘い香りを付与します。
ほかに化粧品のテクスチャーのなめらかさ向上や、塗布後のベタつきを軽減する効果も。化粧下地やコンシーラーなどさまざまな化粧品に配合されています。
(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー
ジメチルポリシロキサンというシリコンの一種を、ビニルジメチルポリシロキサンと結合させた成分です。色は白く、ごくごく小さな球体の粉末状の形をしています。
主に化粧品の感触をサラサラにしたり、なめらかにしたりする目的で配合されます。撥水性に優れるため、化粧崩れ防止にも有用です。
(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマー
メチコンシルセスキオキサンという成分を、ビニルジメチルポリシロキサンと結合させた微粒子状の成分です。
乳化物のテクスチャーをなめらかに、柔らかくする目的で、化粧下地や日焼け止め、ボディケア製品などに幅広く用いられています。
メタクリル酸メチルクロスポリマー
ポリメタクリル酸メチルとジメタクリル酸エチレングリコールを結合させた、白色の微細なパウダー状の成分です。
化粧品をなめらかな感触に整える目的のほか、着色剤と混ぜることで肌に馴染みやすい色に調整する役割も担っています。
シリカ
SiO2の化学式で表される成分で、自然界に存在するミネラルの一種です。化粧品の伸びを向上させるほか、メイクの皮脂崩れやテカリを防ぐ目的で配合されます。
高いソフトフォーカス効果が期待できることから、ファンデーションやフェイスパウダーによく用いられる成分です。
ポリメチルシルセスキオキサン
メチルトリメトキシシランを繰り返し結合させることでできる成分です。化粧品に配合すると伸びがよくなり、サラサラとした感触になります。
ファンデーションやコンシーラーなどの化粧品からスキンケア製品、日焼け止めまで身近なアイテムに配合されています。
ソフトフォーカス化粧品の特徴

ソフトフォーカス成分が配合された化粧品を使うと、肌はどのような状態になるのでしょうか。シワやシミ、毛穴の開きをカバーできる理由とともに解説します。
肌の凹凸を整えてなめらかに見せる
シワや毛穴の開きがある肌の表面は凹凸がある状態です。シワの溝や毛穴の開きが深いほど肌のなめらかさは損なわれます。
前述したソフトフォーカス成分の形状は、いずれも微細な粉末状です。メイクによりこれらの成分を肌に塗布すると、粉末がシワの溝や開いた毛穴に入り込み、凹凸をなくすことで肌の表面をなめらかに見せてくれます。
光を拡散させてシワや毛穴を目立ちにくくする
シワや毛穴の開きが目立つ原因は、肌の凹凸に光があたることにより陰影が生じるためです。
前述のとおり、ソフトフォーカス効果のある化粧品でメイクをすると肌の凹凸が軽減します。
ここに光があたり、成分が乱反射を起こすと、肌の表面は明るくぼやけたように見えます。いわば肌の表面が光に包まれた状態になり、その下にあるシワや開いた毛穴を自然に隠してくれるのです。
透明感やツヤ感のある肌づくりに役立つ
ソフトフォーカス効果をうたう化粧品でメイクをすると、肌の表面が光でカバーされたような状態になります。
これにより肌の透明感やツヤ感が増したように見えるのも、ソフトフォーカス化粧品によって得られるメリットです。
シワや毛穴をカバーしつつナチュラルメイクが叶う
シワや毛穴の開きを隠すために、ファンデーションやコンシーラーを厚く塗り込んだ経験がある方は多いでしょう。
しかし、厚塗りメイクをした肌は乾燥しやすく、ファンデーションのよれやひび割れを引き起こすことも。
乾燥はシワを引き起こす要因のひとつでもあるため、「シワを隠すために厚塗りメイクをする→肌が乾燥する→さらにシワが深くなる…」という悪循環に陥る方も少なくありません。
ソフトフォーカス効果は光の乱反射を利用してシワや毛穴の開きを隠せるため、厚塗りしなくても充分な効果が期待できます。
くわえて、カバー力の高さをうたう化粧品を選べば、薄付きでも気になるポイントをしっかり隠せるのがソフトフォーカス化粧品の大きな強みです。
ソフトフォーカス化粧品の種類

近年、ソフトフォーカス効果を推している化粧品はたくさん登場しています。最後にソフトフォーカス成分が配合されることの多い化粧品の種類をまとめました。
化粧下地・プライマー
メイクを美しく仕上げるためには化粧下地が欠かせません。化粧下地は洗顔とスキンケアを済ませた状態の「シワや毛穴の開きがありのまま見える肌」に塗るため、コンプレックスを隠そうとどうしても厚塗りしがち。
その後にファンデーションやフェイスパウダーを重ねていくことを考えても、化粧下地はできるだけ薄く塗っておきたいところです。
ソフトフォーカス効果がある化粧下地を使えば、薄く塗っても高いカバー力が望めます。ナチュラルなメイクをしたい方は、化粧下地こそこだわって選びましょう。
なお、プライマーは化粧下地の一種で、肌のさまざまなお悩みにピンポイントにアプローチできる特徴があります。
化粧下地に比べて美容成分や保湿成分が多いものや、肌色補正ができるものなどさまざまな種類のものが販売されているため、自分にあったものを探してみてはいかがでしょうか。
ファンデーション
化粧下地を使わない派の方は、ソフトフォーカス成分配合のファンデーションを選んではいかがでしょうか。
化粧下地と同じく、ファンデーションも肌のお悩みの深刻さに応じて厚く塗ってしまう傾向があります。ファンデーションの厚塗りは乾燥を引き起こし、肌に負担をかけやすいため避けるべきです。
ファンデーションのタイプは多様ですが、中でもクッションファンデやリキッドファンデはカバー力が高い傾向があります。
パウダーファンデはナチュラルに仕上がりやすいので、ご自身が目指すメイクのスタイルに合うほうを選んでみてください。
フェイスパウダー
ベースメイクの仕上げに使うフェイスパウダーも、ソフトフォーカス成分が配合されたものが多数販売されています。
フェイスパウダーは必須の化粧品ではありません。ツヤ感のある肌に仕上げたい方や、パウダーファンデを使っている方であれば、フェイスパウダーを持っていないこともよくあります。
実際、フェイスパウダーは使い方を誤ると肌の乾燥や白浮きの原因になることも。つい塗りすぎる癖がある方は、ソフトフォーカス効果がある商品を購入してみてください。
厚塗りになるのを避けたい場合は、パフよりブラシを選び、撫でるようにパウダーを乗せていくとナチュラルに仕上がりやすいです。
クリーム・美容液
毎日のスキンケアで使うクリームや美容液を、ソフトフォーカス成分入りのものにするのもおすすめです。
理由は、すっぴんに自信が持てるようになるため。メイクを始める前であるスキンケアの時点でシワや毛穴の開きを目立ちにくくなっていれば、その後のメイクで「コンプレックスをカバーしよう!」と力を入れる必要がなくなります。
気になるシワを根本的に改善したいなら、シワ改善効果を持つ医薬部外品が有益です。
保湿効果や美容効果が期待できる成分にくわえ、ソフトフォーカス成分も配合されたクリームや美容液を選べば、さまざまな肌の悩みが改善していくかもしれませんよ。
まとめ
シワを隠すためにファンデーションやコンシーラーを厚塗りしている方は、ぜひソフトフォーカス効果の力を試してみてください。
光の反射を味方にできると、シワやシミ、毛穴の開きが格段に目立ちにくくなります。
いつも決まった化粧下地、ファンデーションやパウダー、クリームや美容液を使っている方も、まずはポイント使いでソフトフォーカス効果を試してみませんか?
ソフトフォーカス成分が配合された化粧品はたくさん販売されていますので、ご自身のお悩みや肌のタイプに合うものが必ず見つかるはずです。
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