メーキャップ効果という言葉を聞いたことがありますか?メイクにより顔の印象を変える効果のことです。
この記事ではメーキャップ効果がどのようなものか、具体例とともに解説します。メーキャップ化粧品の種類と選び方のポイントもまとめました。
メーキャップ効果はシワやシミなどを目立ちにくくするのにも役立ちますので、肌のお悩みがある方もぜひ最後までお読みください。
※なお本記事は、弊社から監修者に依頼し、いただいたコメントを編集して掲載しています。
【監修者プロフィール】
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湯浅道子/エステサロンに8年勤務後、美容の資格を取得し、美容家×ライターとして活躍。 10代の思春期ケアから50代更年期以降のさまざまな肌悩みをサポートする情報を発信中。スキンケアコラム、ブログ記事、メルマガ、美容医療、広告関連など幅広い分野の美容に携わっている。生活習慣、スキンケアを通して、人生100年時代を生きるため、自分自身を好きになれるビューティーライフを実践。【保有資格】コスメコンシェルジュ、化粧品検定1級、2級、薬機法管理者、コスメ薬機法管理者、景表法検定1級
メーキャップ効果とは?

まずはメーキャップ効果がどのようなものなのか、2つのポイントに沿って解説します。
色彩効果
1つ目は化粧品の色彩による効果です。ファンデーションやコンシーラーで肌の色を整える、口紅を塗って唇の色を明るくするなどの効果がこれにあたります。
物理的効果
2つ目は化粧品に含まれる成分によってもたらされる物理的な作用により、見た目の印象を変える効果です。細かいシワを目立ちにくくする、たるみを持ち上げるといった効果を持つメーキャップ化粧品もあります。
メーキャップ効果の具体例

前述の効果を踏まえ、メーキャップ効果の具体例を解説します。
トーンアップ効果・肌色補正
トーンアップ効果とは、自分の肌より明るい色彩の化粧品を塗ることで肌の色を白く見せる効果です。「肌のトーンアップ」と表現されることもあります。
対して肌色補正は、くすみが気になる肌を明るく見せる、肌の色ムラを均一にするなど悩みをカバーしながら美しく見せる効果のことです。
シミ・そばかすなどのカバー
シミやそばかすの上から化粧品を塗って目立ちにくくするのもメーキャップ効果の1つです。
顔にシミがあると老けた印象になります。そばかすはチャームポイントとされる場合もありますが、肌全体がくすんだように見えることも。
トーンアップ効果や肌色補正と似ている部分もありますが、顔全体ではなくピンポイントのお悩みをカバーする点に違いがあります。
光の反射でシワ・シミをぼかす
光の乱反射により、物体の表面を滑らかに見せる効果をソフトフォーカス効果といいます。このソフトフォーカス効果もメーキャップ効果の1つです。
細かい粒子状の成分が含まれる化粧品を肌に塗布することにより、光を浴びたときに乱反射が起こり、シワやシミが目立ちにくくなります。
容貌変化
メーキャップ化粧品を用いると、前述した物理的効果により見た目の印象を変えることもできます。具体的な効果の例は以下のとおりです。
・のり状やテープ状の二重まぶた化粧料で、一重まぶたを二重まぶたに形成する
・液状の化粧品が乾燥する過程で皮膜を形成するのを利用して肌のシワを伸ばす
なお、これらの効果はあくまで化粧をすることでもたらされる一時的なものです。
メーキャップ効果を記載する際には、「その効果はメーキャップ効果の色彩効果(物理的効果)による、一時的なものであること」を明記しなければならないルールが定められています。
ここまで解説したメーキャップ効果を持つ化粧品は、パッケージに「※メーキャップ効果によるもの」などの注釈があるはずです。興味があれば一度確認してみてくださいね。
見た目の印象の変化
色はさまざまな印象をもたらします。ピンクは可愛さやあどけなさ、赤はキレイさや美しさ、オレンジは明るさや元気さなど。
化粧により顔にこれらの色をくわえることで、見た目の印象が変わるのもメーキャップ効果により得られる結果です。
多くの方は、化粧をすることで「なりたい自分」を目指します。「可愛く見られたい」「キレイな人だと思われたい」など、目指す自分像に近付くにはどのような色で化粧をするかも重要なのです。
メーキャップとメイクアップの違い

メーキャップとメイクアップはどちらも「化粧をする」という意味ですが、シーンによって使い分けられるケースがあります。
まず、メイクアップは私たちが日頃行っている一般的な化粧のことです。
対してメーキャップには「扮装」という意味があり、「役者が役づくりのために施す化粧」をさすといわれています。
メイクアップはごく一般的な「化粧」を、メーキャップは特定のシーンや人に施される化粧をさす言葉だと認識していただければかまいません。
とはいえ、これら2つの単語は発音が違うだけ同じ意味だという考えもあります。
メーキャップやメイクアップの元となる英単語の「makeup(意味:補う)」を、本来の発音に近い音で表記したのがメーキャップ、日本語に近い音で発音したのがメイクアップだとするのがこちらの意見です。
言葉は徐々に変わっていくものですから、メーキャップとメイクアップの使われ方はこれから変わっていく可能性があります。この記事では、一旦前述の区別があることをご認識ください。
メーキャップ化粧品の具体的な例

メーキャップ化粧品にはいくつか種類があります。どのような化粧品が該当するのかまとめました。
ファンデーション
メーキャップ効果の肌色補正について解説した際に触れたとおり、ファンデーションはメーキャップ化粧品にあたります。
ファンデーションの役割は肌の色を美しく見せたり、肌の質感を滑らかに見せたりすることです。カバー力の高いものであればシミやそばかすを目立ちにくくする効果も期待できます。
クリーム
ベースクリームや下地クリームなど、いわゆる化粧下地として用いられるクリームもメーキャップ化粧品の一種です。
これらは肌にうるおいを与えるとともに、肌の色ムラを均一に整え、ニキビ跡やシワなどによる凹凸を目立ちにくくする役割を持っています。
美容液
美容液といえばスキンケアに用いる基礎化粧品を連想する方が多いでしょう。ここではメーキャップ効果を持つ美容液として、色付き美容液や美容液ファンデーションと呼ばれるものを紹介します。
これらは色がついた美容液のことで、自然な肌色やピンク色、肌の赤みを目立たなくするグリーン系統の色のものなどがあります。
化粧下地やファンデーションで肌を整える前の段階から、肌の色補正やトーンアップをしたいときに役立つ化粧品です。
フェイスパウダー・おしろい
フェイスパウダーやおしろいの主な役割は化粧崩れを防ぐことです。ファンデーションや化粧下地ほどのカバー力はありませんが、ナチュラルに肌の凹凸や色ムラをカバーします。
ソフトフォーカス成分が含まれているものを選べば、光の乱反射により肌を滑らかに見せる効果も期待できます。
チーク
頬に赤みを乗せることで血色感を出すのがチークの役割です。顔全体にメリハリが出て立体感が増したり、小顔に見せたりしたいときにも役立ちます。
顔色がくすんでいたり青白かったりすると、具合が悪そうに見えるもの。まずはファンデーションなどで肌を滑らかに整えてからチークで赤みを乗せれば、健康的で若々しい印象になるでしょう。
口紅・リップ
口紅やリップは唇に血色感を与えるための化粧品です。つややかな唇は女性らしさや色っぽさ、若々しさを感じさせます。
対して唇が荒れていたり、色が悪かったりすると不健康な印象に。素の唇の赤みが薄い方やツヤ感がない方は、口紅やリップで色を乗せるだけで見た目ががらりと変わることがありますよ。
アイブロウ
眉毛は顔全体のバランスを整える重要な部分です。薄すぎると顔の印象も薄く、濃すぎると眉毛ばかりに目がいってアンバランスな印象になります。
眉メイク用の化粧品はペンシルタイプ、パウダータイプ、マスカラタイプなどいくつか種類があります。
もとの眉毛が薄めか濃いめか、どのような眉毛に仕上げたいかによって2種類以上のアイテムを使い分ける方も多いです。
アイメイク用品
アイシャドウ、アイライナー、マスカラなどが該当します。アイシャドウは目元に陰影をつけたり、血色感を与えたりするものです。
アイライナーは目の輪郭を強調し、ぱっちりとした目元にするために使います。マスカラはまつ毛を太くしたり長くしたりすることで、目を大きく見せるためのアイテムです。
目元は化粧によって印象が大きく変わる箇所です。そのため、アイメイクには特にこだわっているという方も少なくありません。
メーキャップ効果のある化粧品を選ぶポイント

メーキャップ効果がある化粧品を選ぶ際には、どのようなポイントを重視すればいいのでしょうか。以下にまとめました。
自分の肌質に合うものを選ぶ
どれだけいい効果がある化粧品でも、自分の肌質に合わないものを使ってしまえば肌トラブルの原因になることも。
乾燥肌の方は刺激が少なく保湿力が高いアイテムを、脂性肌の方は油分が少なめのアイテムを…といった具合に、自分の肌質に合う化粧品を選べばその効果を最大限活かせる可能性が高まります。
化粧品を選ぶ際は、まずは自分の肌質を知ることが大切です。肌のタイプは「洗顔して顔の水気を拭き取ったあと、5~10分放置したときの肌の質感」から見極めることができます。
肌のタイプ | 洗顔後5~10分放置したときの肌の状態 |
乾燥肌 | 肌が全体的につっぱる感じがする |
脂性肌 | 肌のテカリやベタつきが気になる |
混合肌 | 肌がつっぱる部分とベタつく部分がある |
普通肌 | つっぱりもベタつきも気にならない |
メーキャップ化粧品を選ぶ際は、まず上記の表を参考にして自分の肌質に合う化粧品を試してみてください。
お悩みの改善に効果が期待できるものを選ぶ
肌にお悩みがあるとき、「なんとなくよさそうな成分が含まれているから」と化粧品を購入しても、欲しい効果が得られるとはかぎりません。シワやたるみなど特定のお悩みを改善したいときは、そのお悩みの改善に特化した化粧品を選びましょう。
メーキャップ効果を持つ化粧品は、パッケージに「ソフトフォーカス成分によるシワカバー」「物理的被膜効果によるたるみの引き上げ」など、具体的な効果が書かれていることがあります。購入時にはパッケージの記載内容や成分表に目を通し、自分が求める効果があるかどうか確認することも重要です。
季節ごとに化粧品を使い分けるのもおすすめ
1年の中で肌の状態が大きく変化する方は、季節ごとに化粧品を使い分けたほうがいいかもしれません。
一般的に冬の肌は乾燥しやすく、春は花粉や徐々に増えてくる紫外線の刺激などにより敏感になります。
夏はべたつきやすく、日焼け対策を徹底するべき時期。秋は気温の低下とともにカサつきやすくなるものです。
春は低刺激処方のもの、夏はさっぱり系、秋から冬にかけては保湿を重視したスキンケアやメイクを心がけることで、1年を通して肌をいい状態に保つ努力をしましょう。
まとめ
メーキャップ効果をうまく活用できると、顔の印象がいい方向へ変化します。たとえばシミやシワ、たるみなどのお悩みが目立たなくなる、年齢より若々しく見える、健康的な見た目になるなど。
肌に気になることがあり、化粧でカバーできそうなときは、効果が期待できるメーキャップ化粧品を取り入れてみてください。
顔の印象が変わることで、人前に出るのが楽しみになるかもしれませんよ。
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※1物理的皮膜効果による引き上げ ※2メーキャップ効果によるカバー